■今年はありがたいことに、ほぼ毎週末のペースでプレイしてやした。体やプライベートを犠牲にしたりもしやしたが、短いスパンで現場で色々と試行錯誤できたのはDJとしては非常に幸せですた。
ただ、Yellow閉店というボクにとっては大きな目標を失った年でもありやした(まだ半年しか経ってないのかよorz)。黄色閉店は、NYとか海外でもビックニュースだったみたいね。
あと、シスコを始め高校生の時から当たり前のように慣れ親しんでいたレコ村が崩壊したのもショックですた。去年初めに「冬の時代になる」と書きましたが、1年でここまで逝くとは思ってなかったのでまだ戸惑ってやすが、これから更に厳しくなるような気もしてやす。
■折角なので、印象に残ってるパーティーを羅列。記憶だけで書いてるので、忘れてるのもあるかも。
<自分がやったパーティー編>
1/2 Sick@Angelo
大阪とも東京とも違う独自の雰囲気。正月から客が入ってるけど、サイケデリックなノリもあってパーティーですた。良い意味で荒削りな部分もあって、上澄みが残されている感じも良かったです。まだまだ、埋もれている良質のパーティーはあるんだと再認識。関東近辺のレギュラーパーティーでは、気になるパーティーの1つかも。
5/18 Coex-park@代々木公園
有名DJに頼らず営業もせず、あれだけの人数が共感してくれたことに感動しやした。DJ人生で初めて泣いてる人を見たり、歓声で警備員を追い返したりとDJ冥利に尽きた夜ですた。
Coexクルーは不器用な運営でずっと人が入ってなかったけど、キャリア10年以上のベテランが多くサウンドシステム含めて内容が他に劣ってるとは昔から思ってなかったので、きちんと伝わったのがなにより嬉しかったす。
7/12 Pureself Rave@代々木公園
今だから言うと、この頃はDIYの冠を利用しただけの内容度外視なレイブにうんざりしていて、アンチテーゼな意味を込めてやりやした。箱でやってるパーティーが外に出る以上、自分らの物差しで他ブースに負けたら無意味という覚悟で望んだけど、代々木公園の路上では過去含めてトップクラスの音響と流れが表現できたと自負してやす。惜しむらくは一晩とは言わないまでも12時〜1時くらいまでやれれば、PSで目指しているビジョンがある程度提示できただろうけど、あまりに目立ちすぎて他ブースの苦情も全て請け負うハメになり泣く泣く終了したこと。今の日本でゲリラは難しいね。
未だに知らない人から、「実はこのレイブで踊ってました」と声かけられることがたまにあって嬉しいす。
11/1 weekend - Banks of a river-@川崎京浜運河
360度オーシャンビューというロケーションが実現した、返しゼロのピュアサウンド。自分が出たパーティーの中でみると、鳴りとロケーションのオリジナリティーでは今年一番だったかも。DJもロングセットでゆったりできやした。
10/18 Drag on One@Green Hill
全く無名のパーティーながら、地元民の絆によって終始良い雰囲気。アフター含めてとにかく楽しくDJできました。Sick!もそうだけど、横須賀のお客さん大好きです。
11/8 Anniversary@CAULIFLOWER
地方でやる時はその土地に合わせてやるもんだけど、この時は一切無視してやりたいことをやったら、意外に伝わったのが嬉しかったす。Urolクルーをはじめ昔からの同志にあったり、大阪らしい暖かみも堪能しやした。
4/28 Honesty@Room bar
小箱の良さが最大限に出てて、音楽できやした。個人的に大ファンの2 much Crewが踊ってたのがなによりの想い出。
6/14 P's wedding Party and Hearty@Guruguru
一生に一回許される無敵のバイブスにやられました。ボクはスピリチュアルは否定的な人間ですが、ブースから眺めてて新郎新婦にオーラが出てたのは認めざる負えないす。お幸せに。
5/15 極楽鳥@32016
平日なのに凄い人(数も内容も)でビビりました。
4/18 Flat@Rockwest
90年代みたいなクラバー客層が生き残っていると知って嬉しかった。アフターの雰囲気がとにかく狂ってた。
<遊びに逝ったパーティー編>
6/14 EMMA@EMMAHOUSE FINAL
ボクの知る限り、日本人DJがハウスを純粋に実現してしまった唯一の日。0時を過ぎてからかかる4ビートの魔法。Yellow Finalは色んな想いが込み上げたけど、プレイ内容ではぶっちぎりでこの日が勝ってやした。
9/12 ラビリンス@武尊高原川場キャンプ場
厳戒態勢や大雨でどうなるかと思ったけど、最後はハッピーエンド。D.I.Y.レイブの極地。多くの人が求めているのは仲間内の泥臭い青春ではなく、明確なヴィジョンと有無を言わせないクオリティーだということを再認識。今まで逝ったどんなレイブよりも音響が良かったし、ストーリーを感じました。
6/21 YELLOW FINAL@Yellow
伝説の終焉。自分の中で何かが一区切り着いた瞬間。ガルニエがマイクで「お前らのYellowはこんなもんか?」と煽ったり、フランソワが歴代のDJのコメントをトラックに混ぜてたり、今でも思い出すシーンの数々。ジョーの相変わらずの空気読めなさすらも愛おしかった。今は寂しさしか残ってないけど、この歳でまだ心が震えることができたのは幸せだったな。
5/5 Almadela@Module
CMT&KehinさんのプレイとYamachangの照明がとにかくキレてた。モジュールという毛色の違う箱で、自分達の世界観をしっかり実現してたのに驚きますた。
■んで、今年の抱負はというと、自分が好きな世界観を明確にしたいという気持ちが強いので、もう少し制作に力を注ぎながらマイペースにやっていこうと思いやす。家じゃ練習してるんですが、マイクスキルももっと上達したいなあ。
ボクが好きな場所に残された時間は決して長くないような気も薄々してるんで(形が変わって残って行くかどうかはこれから次第ですが)、現場に立つ際は今まで通り手を抜かずに1つ1つこなしてつもりす。最近のアングラに対する規制とかセンスのかけらもない都市開発とか今のような流れが続くようだとピンチョンのエントロピーじゃないけど、文化の熱的死(ヒートデス)が更に進行していく気がしやす。クラブに限らず飲食店ですら個性的な場所がどんどん減ってるしね。
なんか文章にすると暗くなっちゃいやすが、まあこの手の音楽には片足どころか両足突っ込んでるようなもんなんで、盛衰に関わらず地道にやってきやすよん☆
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