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right.gif オーディオノウハウ4:サブウーハーのすすめ 導入編

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オーディオノウハウ3からの続き。 

■FOSTEX PM-SUBn

初サブウーハー選びは、低域は中高域ほど音質の差は出ない気がしたので、コストパフォーマンス最優先でフォステックスPM-SUBn。一発二万円以下でアンプ内蔵かつ再生帯域までいじれるのはこれくらいしかなかったので即決。

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PM SUBn 006
PM SUBn 004
■騒音対策としてのサブウーハー

ウーハーを導入して気になるのは騒音問題ですがウーハー入れる前は、一度だけ苦情がきたことあったのですが、導入後は全く問題ありません。たまに音出し過ぎなライブハウスとかクラブがありますが、これは演者が低域を感じられる音域まであげちゃう=過入力になるパターンの反対で、低域の迫力が増せばそこまで音量はいらないという証明かと。日本住宅のような騒音対策に厳しい場所でも、サブウーハーの利用価値はあります。

■サブウーハーのセッティング

ウーハ導入前後で考えたこともまとめておきます。

低域は指向性がないのでウーハーはステレオ1発でOKという考えがありますが、実際は上の周波数も出ているのでステレオ左右2発会った方がベター。例えば、下図はフォステックスPM-SUBの周波数帯域で、①,②,③はそれぞれカットオフを150Hz,100Hz,50Hzに設定したときの特性。1kの付近でざっくり切れてますが、上の方も微妙に出てるので、中域部分もアンプのボリューム上げれば聞こえます。大きなクラブだと、チャンデバを使って音声信号をスピーカーに送る段階でロー、ミッド、ハイを分けているので、この心配はないですが、家庭環境でチャンデバいれるのは難しいので、通常は2発は必要かと。

FR PM SUBn official

PM-SUBmのマニュアルが結構詳しい。

PM-SUBnのようにサブウーハーには再生周波数を変更できるローパスフィルター(カットオフ)が内蔵されているものが多くあります。メインスピーカーとサブウーハーの再生周波数がかぶらないようにするための機能です。

サブウーハーの再生帯域調整は、スペックの周波数帯域を参考にするより耳でちょうどよいところに合わせた方がいいです。実はセッティングを追い込んでも、厳密にはサブウーハーとメインスピーカーを併設した場合、一部の再生周波数は必ずかぶった状態で再生されます。ピュアオーディオマニアがあまりウーハーを入れたがらないのは、重複再生される音域を嫌うからなのですが、不思議なものであえて少し再生周波数をかぶせて上げた方が、全体の音はしっかりします。ボクの家も試行錯誤した結果、上図の②くらいのセッティングです。メインスピーカーのQuad 11L2の再生周波数は、45Hz~28kHzなのでガッツリかぶってますが、全体としてはきちんと鳴ってます(八王子ShelterのMさんが自宅来た時にもバランス良いと褒められた)。

再生周波数を調整するときは、まずメインスピーカーを切ってサブウーハーだけ再生した状態で聞こえるか聞こえないかくらいのボリュームにしてあげます。料理に隠し味を足す感じで、スーパーローがキモチ聞こえるくらいでOK。ダンスミュージックだったら、Houseのスタンダードな太めのイーブンキック(Kerri chandlerとかね)のアタック音が、トントン聞こえるか聞こえないかくらいの帯域でローパスしてあげるのが、今のところ調子良いです。ダンスミュージック以外のジャンルを再生しても問題なし。

サブウーハーの設置位置は、メインスピーカーの近くつまり音の出る場所と方向性を揃えてあげるのがベター。アライメント調整できるなら、揃えてあげるとベスト。

あと、ボクが試した限りウーハーにはインシュレータは不要で、振動を逃がすというよりは重いものでサンドイッチして支えた方がクリアな音質になります。インシュレーターをかますと明らかに音がぶれたので、おそらくインシュレータとサブウーハーの隙間にかなりの余計な振動が発生したり、サブウーハーくらいのパワーがあるとインシュレータで3点、4点で支えるだけでは振動が逃げないのでしょう。ボクの場合は、上からメインスピーカー→インシュレーター→御影石→サブウーハー→御影石の順で設置してます。インシュレーター系の話も奥が深いので、そのうち書いてみます。

■サブウーハー導入後の総評
音質変化として一番顕著だったのは、解像度が上がったこと。これは、メインスピーカーで無理に大きなボリュームを出す必要がない、スーパーローが加わったことで相対的に中、高域の抜けがよくなったように聴こえるからでしょう。
今まで知らなかった音も聴こえるようになります。例えばHip HopのRootsのアルバムなんかには、一般の家庭環境では再生できないであろうエグいスーパーローが実は入ってます。Jazzとかでも同様のローが入ってたりします。自宅でも現場に近い低域感が表現できるようになったかな。土台をしっかりさせるだけで、音は変わります。

コメント:

オーディオノウハウの一連の記事楽しく読ませて頂いています。
ド素人なので一つ教えて下さい。
yamadaさんは、タンテ・CDJ⇒DJミキサー⇒パワーアンプ⇒スピーカーというセットですよね?
こちらの記事に書いてあるサブウーハーはパワードなので、DJミキサーに直接繋がっているということですか?

返信遅くなりすみません。
質問ありがとうございます。

タンテ・CDJ⇒DJミキサー⇒アイソレーターDope Real(2系統)
1系統は→パワーアンプ⇒スピーカー
もう1系統は、→パワードのサブウーハー
という構成です。

ミキサーやアイソレータは出力がだいたい2系統以上あるので、それを利用しています。

ちなみにパッチベイなどで出力分けると明らかに解像度が下がるので避けた方がよいかと。

yamadathegiant@gmail.comまで連絡もらえれば、回答できることは答えますよ。

Yamadaさん、初めまして。いつもDJ聴きたいと思いつつ、Oathでいつぞやに聴いたきりで。。
サブウーファーの導入、難しいですね。。Generecの7050Bを使ってたんですが、リスニングポイントによって低音が均一に出ない上、集合住宅では苦情が怖く、今は一時的に切って、これからセッティング追い込もうという所です。
非常に示唆に富むブログ、更新を楽しみにしております!!

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