モロッコ旅行記2からの続き。これで最後っす。
■サハラの衝撃が抜けぬまま、はたまた早朝に起きて12時間以上かけて砂漠からマラケシュへトンボ帰り。2度目のフナ市場は、相変わらずエネルギッシュでカオス。ってか、いつ行っても変わらないだけか。
カウントダウンはフナ市場へ。モロッコのカウントダウンは、噂通りかなり粗いw カウント表示やコールは一切なくて大体12時くらいになると、あちこちで勝手に騒ぎ始めて、熱狂が伝染してく感じ。とはいえ、広場におそらく1万人くらいはいるのでそれなりに壮観。なぜかテンションの挙がった色んな若者と記念写真を撮りまくる。
■フナ市場のお祭り騒ぎを適当に堪能すると、夜の街へ繰り出してみることに。フナ市場からタクシーで10分くらい行くと、ナイトクラブが点在するギリース(?)一帯がある。
旧市街とは異なり、露出の多い姉ちゃんとか、着飾った若者がチラホラ。タンジェでナイトクラブを見かけた以外は、クラブはおろかバーすらもあまり見かけなかったんだけど、やっとその理由がわかる。
バーですら稀少な国でナイトクラブはハイソな遊びみたいで、どこもとにかく高い。「VIP」とかいういかにもな名前の箱で試しに値段を聴いてみると、
エントランス料金が400DH(ゲストハウス個室一泊の約2倍!!!)とか、ありえない。
さすがに外れくさかいので、裏通りの方へ逃げてそれっぽい人に片っ端から話かけてみるローラ作戦を実行。何人目かで、『サーカスって箱で、ハウスみたいな電子音楽かかるよ」ってのを聞きつけたので行ってみることに。
いざ、教わった場所へ行くとでかいピエロが・・・
ここ大丈夫?w
中に入ると、意外に普通のクラブ。ElevenのB2Fくらいの広さ。基本は酒ノリで、女性の露出や男性の着飾り具合などニューイヤーで気合い入ってる。サンダルだったんで現地人には「その格好じゃ入れないよ」と言われたけど、外人には甘いみたいで普通に入れた。
※動画の太鼓は生。途中まで全く気づかないくらい上手い。
DJのミックステクニックは、意外にも日本人でも負けるんじゃねえかってくらいうまい。おそらく箱付きの職業DJだから、場数が半端ないんだろうな。
ノリは、イビサ vs アフリカみたいな一聴すると下世話なオールミックスなんだけど、アラビックなメロディーラインのテックハウスとか、フレンチラップがのっかったローカルヒップホップとか、とにかく地元色が豊か。「どこで買ってんだろ?」みたいな曲がたくさん聴けて、朝方までガチ踊り。こういう文脈から外れたパーティーも面白いね。
ゲイっぽい奴もチラホラいた
よく考えたら性転換発症の地か
ソースは100%CD。CDJの普及って、こういう国でもクラブが成立させると考えると偉大だな。バイレファンキのアラビックな奴とかも結構かかってた。
ミキサーPioneer DJM500
CDJはPioneer CDJ1000
フナ市場で買ったDJ HAMIDAというモロカンエレクトロDJのミックスCDにも、自作エディットとか入ってたのでエレクトリックなシーンは一応存在しているっぽい。
■忘れちゃいけないのが旅の醍醐味、現地料理について。
モロッコ料理の特徴は、薄味の煮込み料理。あまり酒を飲まないから当然と言えば当然。下町育ちはやや物足りないのでとりあえずどこでも塩は必須。
料理の種類はそこまで多くないので、日本人であればタンジアもしくはタジン鍋の2択に落ち着くはず。この2つはハズレも少なく結構イケる。オムレツやピザといった煮込み以外の料理は洗練されてないのでオススメしない。
肉はチキン、羊、牛肉で、使用される部位によって料理の名称が異なるっぽい。羊のミックス皿は、内蔵から脳みそまで様々な部位がついてくるけど、猫も食わないような不味い部位も入ってくるジャンク皿なので要注意(実際、野良猫にあげても食べなかったw)。
モロカンスープ
素朴なトマトスープ味
お通しの定番オリーブ。
稀少な酒に合わせるとウマイ
タジン鍋
ラムのタジンが◎
ミックス
脂身が多いのはまずハズレ
タンジア
スジ肉の煮込みは安定の味
ナンみたいなの(名称不明)
見た目と相反して味が濃く、韓国のチャンジャに近い
マラケシュ名物であるフナ市場には夜になると100軒以上の屋台が並ぶが、それぞれ番号が振ってあるので自分なりのお気に入りを見つけやすい。ボクは牛(?)のスジ肉を扱っていた95番がヒット。有名な98番はどこにあるかわからなかった。
■雑貨編
モロッコは家具や雑貨面白い。
モロッコは雑貨や家具がとにかく面白い。特に照明は凝っている。ボクも土産に1つ買いました。
■総評として、モロッコは移動が楽しい国。とにかく色んな景色が見れるので、一カ所にとどまるよりは弾丸日程でもサクサク動いた方が面白い。ボクも最初は2都市くらいの滞在でまったりしようとしてたけど、結果的に7都市近く回りますた。
マラケシュの客引きなんかも東南アジアに比べたら軽く、治安もフェズで深夜徘徊した意外に危険は感じなかったので旅行はしやすいと思う。
印象に残ったのはサハラ砂漠とシャウエン。アレを見れただけでも今回の旅行は価値があった。
今年はスペインかトルコあたり行こうかと思ってやす。
<おまけ1>
モロッコで最も使える言葉は、英語でもスペイン語でもなくピースサイン。モロッコ人にとっては日本人よりポジティブな意味があるようで、以下のような時にはとりあえずピースしとけば丸く収まりやす。
・アホみたいに値引きして客引きがキレそうになった時
・ベルベル人から笑えないモロカンジョークをふっかけられた時
・クラブで酔っぱらったゲイにフランス語で延々と話しかけれた時
・サハラ行きの道中で、ドライバーの無駄なハイテンションにあわせる時
<おまけ2>
モロッコ人はとにかく絵心がない(おそらくデッサンの概念が浸透してないっぽい)。モザイク模様や照明の洗練されたセンスの反面、衝撃的な絵心の無さもモロカンワールド。街や道中に溢れる脱力オブジェは必見。
※全て真剣です
YAMADAtheGIANT | 2012年01月10日 | Trip, Morroco | コメント (6)