シルバーウィークは、大阪→直島→四国と旅行してますた。基本オフラインだったので、諸々の返信が遅れたり、忘れたりしていたら遠慮なく催促して下さい。
■1日目
久しぶりに味園到着。んが、お気に入りの2Fにあった女性の裸体写真はなくなってるわ、いかにもハッテンバっぽかったサウナは潰れてるわ(結局あそこに人が入っていくの一度も見た事ありませんw)、受付は堅物っぽいおじさんになってるわと、以前とは少し勝手が変わってやした。ヒドかったのは、客室廊下に監視カメラが設置されていて、部屋に名簿と違う人間が入っただけで即効電話かかってきますたよと。
内装、客層、騒音といった条件からしてビジネスホテルじゃ絶対にないんだから、少しは察して欲しいよなあ。聞いた噂だと、数年前に味園の前社長が死んで新しい経営陣になってから、方針が変わったそうな。嫌な時代だなあ。FOLをはじめパーティーをガンガンやってた時代が懐かしい。のりPもマカオとか遊びに来てたらしいね。
夕食時に行った味園裏にある「花巻」という居酒屋が旨かった。大阪滞在中に2度も逝きますた。
■2日目
昼は、フンデルトヴァッサーの手掛けた舞洲ゴミ処理場とキッズランドへ。
ゴミ処理場は、写真や遠くから見るとショボそうだけど、近くに行けばその世界観に浸れますた。オズの魔法使いの世界。こういう場所でパーティーしたら、どんな珍曲かけてもハマるんだろうなあ〜という話で盛り上がる。Andy Votelとかにやって欲しい。
キッズランドでは、shin1君とチューハイ片手に数時間もダラダラ。以前の彼は、ほとんど飲まなかったのに、最近やっと酒を覚えたらしく非常に好ましい。大人になっても、くだらない日常会話でも延々と話がもつ友人ってホントに貴重。必殺ワード「せやな」を武器に、様々な話を片っ端から総括してくれたので、まとめ王というあだ名をつけました。
遊んでるガキに「おっさん」と言われ傷つく。
子供の関西弁は怖い。
夜は、天満橋へ。日本一長い商店街には、古本屋や飲食店が立ち並んでた。あと、大阪にはとにかくマッサージ店(一般のやつね)が多いねえ。relaxとか、何店舗あんだよw
夕食に、shin1君に連れられた「電気蕎麦」という店が強烈。ARPを初めとしたレアなアナログシンセが実機で駆動していて、そのビジュアルとサウンドを肴に酒が飲めるソバ屋。店員さんとアナログシンセのノイズの美しさについて語りつつ、視界と隅でビンテージシンセを捉えながら、酒が進みまくり。飯もウマイし、も~最高!!!
店内では、複数台のアナログシンセによる数秒のループBGMが延々流れているんだけど、電流の関係で音が微妙にゆらぐし、midiシンクしてないから厳密にはループになってないところがニクい。人が多くなると、聴こえ方が変わってくるし。ちなみにこのループは、開店前に店長さんが1時間くらいかけて作成してるらしく、毎日違うパターンだそうな。仕事帰りとかに寄ったら癒されそうだなあ。
途中からNO!Z君と合流。2軒目は、60歳のDJがいるというお好み焼き屋「てんご」へ。おばあちゃんが「Undergroud」と書かれたシャツを着て、歌謡曲やディスコといったドーナツ盤を延々とプレイしてた。カオス過ぎる。。。。ツバキハウスやムゲンといった場所もリアルタイムで遊んでたらしいし、海外の経験もあったりと、謎が多そうな人だった。さりげなくつぶやいた「Like a Rolling Stones 転がり続けなきゃ。それなりに。」という言葉が心に残りました。やっぱり関西の中高年は層が厚いね。
今まで心斎橋とかミナミばっかりで遊んでたけど、キタはまた落ち着いた雰囲気で好きかも。天満橋はちょこちょこ通おうと思います。
■3日目
朝5時に起床して、前から行きたかった西成の泥棒市へ。50円の自販機、早朝からワンカップ片手に飲んでる人、通りで普通に立ちションする人、交尾する犬、ダンボールとブルーシートでできた居酒屋など、日本とは思えないゲットーな風景は衝撃ですた。日本最狂のフリマよろしく、道端にはところ狭しと、壊れた電化製品、ダビングしたエロビデオ、賞味期限切れの弁当、はては海亀の甲羅まで。ジャンク&カオスとしか形容しようがない。特に職安の衝撃的な光景は、色々考えさせられました。泥棒一については 『大阪Deep案内』のレポ(1、2)が雰囲気をよく掴んでます。
夜は、再び天満橋で古本屋巡り。東京よりもお手頃な価格で気になる本をいくつかゲッツ。
んで、夜中はカリフラワーでDJ。久しぶりの友人達と出会う。反響君やnewtoneのミツキ君が良いDJしてました。ノイズ君に、宇宙の波打ち際みたいなDJだと言われた。世界観の共有できるのは楽しいです。
あと、カリフラワー横にあった味穂の土手焼きが旨すぎた。お気に入りのタコ焼き屋がまた1つ増えた。タコ焼きをつまんで飲めるのって関西の醍醐味だよなあ。
■4日目
昼は、心斎橋でレコ屋巡り。気になっていたMarginal Recordsへもやっと行けた。Cisco臭のするセレクトで、お洒落な内装ですた。Newtoneは相変わらず独自のセレクトで何枚か衝動買い。キングコングのセールコーナーは相変わらずの安さだったけど、サイダーが潰れてたのがショック。。ああやって文脈的な価値はなくても、フロアでしか機能しないようなゴミ系ダンスレコードをフォローしてくれる店って絶対必要だと思うんだけどなあ。東京も、この手のレコード屋さんがどんどんなくなっちゃってるのは残念。
夜は、花巻で再度飲み。ここでも、Shin1君が色々とまとめてくれた。別れ際に、「熱く語り合う感覚すらなくなったら人生終わりだ」と、フラフラと御堂筋線のエスカレーターへ消えていきました。すげえ同感だけど、なんかその姿が関西人のコミカルさが出てて笑ってしまった。
■5日目
早朝、カリフラワー帰りのTerak君にクルマで新大阪まで送ってもらい(多謝)、瀬戸内海に浮かぶ直島へ。Terak君にはホントにお世話になりました。
実は直島へは数年前にも訪れているので、これで2回目。前回は、到着初日に地主のおっさんと意気投合してしまい、ひたすら肉と酒をご馳走になりながらの飲み比べになってしまい、二日酔いで肝心の作品を全部見れなかったのでリベンジ。
目的はもちろんジェームズ・タレル。彼の作品をあれだけの規模と点数で見れるのは、国内では直島のみ。特に、南寺の「バックサイド・オブ・ザ・ムーン」と地中美術館の「オープン・フィールド」は圧巻。これぞインテリジェント・トリップだよなあ。最初の感動がもう2度と味わえないのは、悔しいす。自然光で照らされたモネの「睡蓮」とかは、何度見ても良い。
ただ、アートという言葉に甘えたどうでもいいような作品も混じってるんで、個人的には南寺、地中美術館、おまけで大竹伸郎とか見れば充分だと思いやす。余った時間は、景色を楽しめば吉かと。
夜はBBQして、喰い過ぎて爆睡。気付いたら朝4時。。が、宿泊先が10歩あるけば浜辺という最高のロケーションだったんで、携帯スピーカーを持ち出してビーチでセルフレイブ開始。刻一刻と変わる空の色、波のエコーと虫のサラウンド効果で、4時間近く浜辺でまったり。
今回の旅で気付いたのは、直島はベネッセの資本でアート作品を招聘して観光地化した割には、地元民は「ベネッセのおかげで島が成立している」と思われることを嫌がる人が結構いて、裏には複雑な感情もあるっぽい。観光業を抜きにしても実際はかなり裕福な人が多く勘違いされたくないからなのか、ベネッセが某学会系企業(ロゴの3色参照)だからかなのかはわからないけど、工場がある三菱マテリアル側とアート作品の並ぶベネッセ側は分離されていて、人工的な一種の違和感が漂うっているのも事実。
とは言っても、自然は綺麗だし、タレル、モネ、ウォーホールといった作品を生で鑑賞できるっていうだけで、行く価値はあるかと。都会の毒気を抜いて来ますた。
■残りの日程は、直島から南下して高松→高知と四国巡り。栗林公園は、イオン出過ぎ!んでもって、讃岐うどんは旨すぎ。東京で食ってた富士そばとかつるとんたんも、普通にうまいとか思ってたけど、やっぱ格が違う。汁と麺が融合してるんですよ。この完成度は反則でしょ。街のうどん屋だと、肉ぶっかけ温玉うどん+からあげ2個+コロッケ=490円という安さで、普通にうまい。龍馬空港で食べた鍋ラーメンとかもヤバかった。麺の王国だな。
高知の空港へ向かう途中に、レコード屋を発見。開店時間じゃなかったけどウロウロしてたら、空けてくれたので何枚か掘れた。大きくはなくてもシーンはある感じがして嬉しかった。
■土曜日に東京へ飛行機で帰ってきて、夜はweekend@東扇島へ。朝方のプレイだったので、非常に疲れましたが、ロケーションはやっぱいいね。最近はもうメジャー化してしまった場所けど、長く続けられたらいいな。
駐車場ではたまたまウーハー族が集会やってて、爆音鳴らしてやした。かかってる音楽はお世辞にも良質ではなかったけど、話してみたら愛情持ってシステム組んでる人もいて共感できる部分もありますた。ショップに丸投げしてる人と、一からDIYしてる人と大きく別れてたり、音質に気を配るタイプや、ただ音がデカさやビジュアルに凝るタイプと、千差万別でした。色んなシーンがあるんすね。
日曜日は、ほとんど記憶なくて20時間寝ましたとさ。。。
<おまけ>
最高の休日でしたが、最後はやっぱりウザ本さんの洗礼が待っていました。
YAMADAtheGIANT | 2009年09月28日 | Gig, Osaka, Trip | コメント (0)