先週末は久々に3日連続DJ。これが3つともヒットだったんでレポ。
■Slave to the house Last Dance
4年間のラスト。8時までやりましたが、最後までお付き合い頂いた皆様、本当にありがとうございました。たくさんの人に来て頂き、一応ひとつの区切りはつけられたという感じっす。
朝方は、わがままセットでベタベタなハウスをかけさせてもらい、ラストはMr.fingers/Can U feel itのUK盤をクラブで初めてかけました。数あるCan U feel itの中でも45rpmで最も音質がよく、裏面にはChuck Robertsのアカペラ(In the beginning, there was jack〜のやつね)が入ってて、レコード世代のGarage DJはみんな持ってた盤。ボクも最初はTrax盤しか持ってなくて、中古でこの盤を見つけた感動はまだ覚えてやす。ベタ過ぎてかけれなかったって表現はなんか嫌だけど、レコードはかけるべき時が来るから面白い。
まあ、これでSTTHっていうパーティーの枠が終わるわけではないんで、またどこかでボクとDunnnoのコンビでやることもあるでしょう。
思い返せばキリがないですが、平日のフロアに数人しかいないような状態から、最後の光景に繋がったのは感慨深いものがありました。
アキラ君はじめ不器用なパーティーを支えてくれたモジュールスタッフにも感謝です。
また、別のフロアでお会いしましょう!
■Function
翌日土曜日は原宿のFunctionで。初めて行ったんだけど、Bonoboの近くにこんな大箱があるとは。客層は半分が外人で、残りも普段やってるようなDIY系のパーティーとは違ったちょいハイソな感じで新鮮。店員もいい意味でチャラチャラしてて、久々に古き良きクラブの雰囲気を思い出しますた。どんな場所かわからずに地下に降りてくワクワク感とか久しぶり。
たまたま自分の前にライブしてた外人が、マーシー宅で一時期曲作ってたベンだったりと偶然の再会も。当初はバーみたいな場所と想定してたんでしっぽりセットでもやろうかと考えてたけど、外人も多かったし結構盛り上がって楽しくやれますた。最後までブースにかぶりついて意味不明に熱い会話してくる人とか、朝方マックでダラダラする感じも懐かしく。
Functionの内装はちょっとただものならぬ雰囲気だったんで聞いてみたら、浅草にあるスーパードライホール(う○こオブジェのあれね)を設計したフィリップ・スタルクが日本で最初に建築した建物らしい。2階吹き抜けのバブリーな空間もすごいんだけど、トイレの鏡が女子トイレと男子トイレで合わせ構造になってて、両側に立つと微妙に向こう側は透けて見えたりと芸が細かい。昔は、マニンという高級レストランだったみたい。
■関屋スケボーパーク
日曜日は地元にある関屋のスケボーパークでDJ。小学生の同級生が858ってバーを北千住でやってて、彼からの誘いだったんで、パーティー詳細もよく聞かずに引き受けてみたら意外な方向へ。
「夜からPV撮影するから、その前に盛り上げといてね〜」とだけ言われてて、到着すると格の違うプロスケーターが滑ってたりしたんで、まあスケボーのPVでも撮るんだろうなあと普段通りにやってると、次第にフロアにスケーターに混じって明らかに雰囲気の違う集団がチラホラ。
途中からわかったんだけど、ベルリン少女ハート(ベルハー)って地下アイドルのPV撮影だったw しかも、13歳くらいの女の娘達が血ノリのついたワンピースで歌うというマニアックな内容で・・・
最初はとんでもねえとこに紛れちゃったなあと、ヲタク特有の異様なテンション見てて斜めからニヤニヤしてたんだけど、大雨の中でも全く動じることないテンションに次第にスケーターも取り込まれていく。最後は100人近くのスケーターと地下アイドルヲタが一緒に雨と炎と泥にまみれて、ランプの上でモッシュしてるというとんでもない美しい光景に。シラフであそこまでいけるなら本望でしょw
記号的にヲタク文化を扱うのは正直好きになれないけど、偶発的に生まれた文化の融合を目の当たりにしてしまい不覚にもちょっと感動してしまいますた。スケーター文化とヲタク文化って相性いいのかもね。
ヲタ集団にいたおっさんに地下アイドルにハマったきっかけを尋ねると、その人は元々ジャズのサックス奏者でキング・クリムゾンとかダウナー系な曲が好きだったらしいけど、地下アイドルの独特な世界観(おそらく転調/変調しまくり展開しまくりの曲調とか)に惹かれたらしい。暇さえあれば現場に足運んで平日はネットで情報収集してと、ひたすらアングラなスターを求めてるみらしく、レコード掘ってるのと大差ないなと思ったり。関屋なんて足立〜葛飾の住民でもまず寄り付かない地域なのに、遠方から何十人も来てた。
カレー屋のIちゃんと雨宿りしながらこの光景見てたら、「自分の娘くらいの年齢の娘達が大人に翻弄されながらここまで頑張ってる姿みてると、確かに応援したくなるよなあ」と一言。彼も完全に取り込まれてたw
あの現場の雰囲気が写真と文章で伝わるのかは疑問なんだけど、刺激的なものを見せてもらいやした。
ちなみにベルハーのプロデューサーのB君は、iPhone発売の時とかに毎回先頭に並んでるビッグウェーブの人だったw
STTH〜Function〜ベルハーと脳みそパンク気味な週末レポ。未知の現場は面白いね。
<おまけ>
太虫の生き別れた兄弟を発見。
YAMADAtheGIANT | 2012年11月20日 | Party, Gig, Slave to the house | コメント (1)