渡辺明22歳
妻子もいるよ
この衝撃写真は渡辺竜王。一二三、谷川、羽生に続き中学生でプロになった天才棋士で、現在20代で唯一のタイトルホルダー。んで、この渡辺竜王が3月にボナンザというソフトと対戦するそうな。
大和証券杯特別対局「渡辺竜王vsボナンザ」
~世界No1コンピュータ将棋ソフトは竜王を超えられるか~
2007/3/21(水・祝) @品川プリンスホテル
公開対局 平手一番勝負 ボナンザ先手
持ち時間 2時間 (チェスクロック使用)/切れたら1手1分
世界コンピュータ将棋選手権では『激指』ってプログラムが毎年安定した強さを誇っていて最強ソフトなんて言われてたけど、このボナンザは昨年初出場で初優勝という怪物ソフト。既に、何名かのプロ棋士が餌食になってるとか。
数年後には、プログラムが人間を凌駕するなんて噂もあるけど、ぶっちゃけこの手のネタは将棋界にとってパンドラの箱だと思うんす。実際、正解が限定される終盤力では羽生クラスでも見えない手筋を、プログラムが一瞬で読んでしまうこともあるみたいだし。そもそも、個人が趣味で作った一アルゴリズムと、天下の竜王が同じ盤上につくなんて、ファンとしては釈然としない。将棋って格を重んじる世界じゃなかったっけ?
格闘技もそうだけど、観てる方は人間ドラマやロマンに酔いたいわけで、最強が知りたいわけじゃないんす。結果が見えないからこそ夢があるわけで、誰が最強がはっきりしちゃったら、何も残らないよ。想像力の入る余地がないからね。
将棋連盟は『機械 対 人間』なんてベタなアングルで盛り上げたいらしいけど、他のフィールドでさんざん使い古されたネタで今更面白みゼロ。そもそも、何も背負ってないソフトなんかに感情移入できないっす。勝負に人生かけるからこそ、観客はハラハラドキドキするんす。
ホント、こういう連盟のセンスには毎回がっかりしやす。
これは、ちょっと前に話題になった瀬川のプロ編入にしても然り。知らない人のために説明すると、瀬川というリーマンのアマが交流戦で異例の強さでプロ棋士から連勝し、一般ニュースでも大きく取り上げられるようになったんす。瀬川は、昔プロを目指して奨励会にいたんだけど、プロ試験に合格できないまま年齢制限がきてしまったドロップアウト組。でも、世間で話題になったことで連盟が動き、編入試験が新設され瀬川は念願のプロになれたというわけ。
これって美談に聞こえるかもしれないけど、連盟も瀬川も大きな勘違いをしてやす。世間が瀬川に求めていたのは「アマがプロに勝つ快感」なわけであって、「アマがプロになること」じゃないんす。実際、プロ編入後の瀬川なんてさっぱり話題にならないでしょ。自分からキャラ消したんだから当たり前。
戦後活躍した真剣師の小池重明だって、プロに媚びないストリート感が痺れるわけで、一般のプロだったらあそこまでのロマンは生まれなかったはず。加賀敬治と通天閣で繰り広げたアウトロー頂上対決「日本一のくすぶり」vs「新宿の殺し屋」みたいなのとか劇画の世界だもんね。キャラを生かすってこういうこと。
話がちょっと逸れたけど、将棋プログラムを全否定してるわけでもないんす。例えば、今は亡き棋士の打ち手を再現して、現代の棋士と対戦させるみたいな企画であれば大賛成。これなら、擬似と言えども『人 対 人』の構図は崩れないので、どちらにも感情移入できるし。江戸時代から棋譜は残ってるから、完全再現は難しいまでも、本気でやればそれっぽいことはできるような気がすんだけどなあ。例えば、江戸時代の棋聖天野宗歩を召還して、現タイトルホルダーの佐藤と戦わせるとかね。
ま、どちらにしても、渡辺は平手で打つみたいだし、絶対勝たないとまずい一戦。頑張って欲しいっす。こういう話になると、一晩中かかりそうなので、また今度~☆
大和証券杯特別対局「渡辺竜王vsボナンザ」
~世界No1コンピュータ将棋ソフトは竜王を超えられるか~
2007/3/21(水・祝) @品川プリンスホテル
公開対局 平手一番勝負 ボナンザ先手
持ち時間 2時間 (チェスクロック使用)/切れたら1手1分
世界コンピュータ将棋選手権では『激指』ってプログラムが毎年安定した強さを誇っていて最強ソフトなんて言われてたけど、このボナンザは昨年初出場で初優勝という怪物ソフト。既に、何名かのプロ棋士が餌食になってるとか。
数年後には、プログラムが人間を凌駕するなんて噂もあるけど、ぶっちゃけこの手のネタは将棋界にとってパンドラの箱だと思うんす。実際、正解が限定される終盤力では羽生クラスでも見えない手筋を、プログラムが一瞬で読んでしまうこともあるみたいだし。そもそも、個人が趣味で作った一アルゴリズムと、天下の竜王が同じ盤上につくなんて、ファンとしては釈然としない。将棋って格を重んじる世界じゃなかったっけ?
格闘技もそうだけど、観てる方は人間ドラマやロマンに酔いたいわけで、最強が知りたいわけじゃないんす。結果が見えないからこそ夢があるわけで、誰が最強がはっきりしちゃったら、何も残らないよ。想像力の入る余地がないからね。
将棋連盟は『機械 対 人間』なんてベタなアングルで盛り上げたいらしいけど、他のフィールドでさんざん使い古されたネタで今更面白みゼロ。そもそも、何も背負ってないソフトなんかに感情移入できないっす。勝負に人生かけるからこそ、観客はハラハラドキドキするんす。
ホント、こういう連盟のセンスには毎回がっかりしやす。
これは、ちょっと前に話題になった瀬川のプロ編入にしても然り。知らない人のために説明すると、瀬川というリーマンのアマが交流戦で異例の強さでプロ棋士から連勝し、一般ニュースでも大きく取り上げられるようになったんす。瀬川は、昔プロを目指して奨励会にいたんだけど、プロ試験に合格できないまま年齢制限がきてしまったドロップアウト組。でも、世間で話題になったことで連盟が動き、編入試験が新設され瀬川は念願のプロになれたというわけ。
これって美談に聞こえるかもしれないけど、連盟も瀬川も大きな勘違いをしてやす。世間が瀬川に求めていたのは「アマがプロに勝つ快感」なわけであって、「アマがプロになること」じゃないんす。実際、プロ編入後の瀬川なんてさっぱり話題にならないでしょ。自分からキャラ消したんだから当たり前。
戦後活躍した真剣師の小池重明だって、プロに媚びないストリート感が痺れるわけで、一般のプロだったらあそこまでのロマンは生まれなかったはず。加賀敬治と通天閣で繰り広げたアウトロー頂上対決「日本一のくすぶり」vs「新宿の殺し屋」みたいなのとか劇画の世界だもんね。キャラを生かすってこういうこと。
話がちょっと逸れたけど、将棋プログラムを全否定してるわけでもないんす。例えば、今は亡き棋士の打ち手を再現して、現代の棋士と対戦させるみたいな企画であれば大賛成。これなら、擬似と言えども『人 対 人』の構図は崩れないので、どちらにも感情移入できるし。江戸時代から棋譜は残ってるから、完全再現は難しいまでも、本気でやればそれっぽいことはできるような気がすんだけどなあ。例えば、江戸時代の棋聖天野宗歩を召還して、現タイトルホルダーの佐藤と戦わせるとかね。
ま、どちらにしても、渡辺は平手で打つみたいだし、絶対勝たないとまずい一戦。頑張って欲しいっす。こういう話になると、一晩中かかりそうなので、また今度~☆
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