■「今年NO1かも」というお客さんの評価を頂きやしたが、その言葉にふさわしい一夜でした。クオリティーやオリジナリティーからしても、過去のweekendで一番良かった錦糸町ビルジャックを超えてたと思いやす。今年、自分が出演したパーティーに限ればベスト3には確実に入ったかも。
■フロアを囲むのは360度のオーシャンビューと眠ることを知らないインダストリアルな光群のみ。天にまで届く煙突が吐き出す連続炎、羽田空港を目指す飛行機や港を離れた船舶達が放つ点滅光が時折、暗闇を照らし...コンクリートの安定した地面と障害物がないという特異な環境が実現するクラブの箱鳴りやレイブのこだま鳴りとも違う音の抜け。今までこんな場所でDJした事はありやせん。
肝心の内容は各DJがパーティー全体を通じて流れを紡ぎながら持ち味をしっかり魅せていて、朝方のBack 2 Backまで含めて白けるような瞬間が皆無だったのは素晴らしいの一言。告知期間が2週間もなく面白そうなパーティーが被りまくっていたのにも関わらず100人も集まったそうですが、お客さんの嗅覚には毎度驚かされやす。
■個人的には初めて聴いたDazzle DrumsのDJが、NYハウス節でツボでした。ナギさんの男勝りなイコラインジグとリズムの取り方に惚れ惚れしてたら、Deep Dish/Future of the futureがかかってバカーン!!!!青春時代を思い出して泣きそうになりますた。今の時代にGarage DJというと懐古主義で気難しいだけのフェイクDJを連想しがちですが、お二人はパーティーに対する姿勢にプロ意識を感じたし、フロアでガッツリ楽しめるリアルDJですた。やっぱプレイリストやネットのミックス音源だけじゃ、DJはわからないっす。
あと人の少ない時間帯でしっかり空気を作り上げた401のプレイがなければ最後の光景には繋がらなかっただろうし、森田さんのスモーキーなGrooveにも愛を感じやした。
■ピークタイムには往年のTYラインが復活。YellowやManiac Loveでよくみかけた小さなガッツポーズを繰り返しながら一人でフロアをうろうろするTの姿を見て当たりの夜を確信。ミックスしながら「あ、今Groove出てるな」とフロアを見ると、Tと何度も目が合いブース裏で密かに爆笑してやした。
年に数回あるかないかなのですが、ボクはDJ中に異常に思考が加速する時がありやす。これは酒とかの肉体的な反応というよりフロアとの化学反応が必須条件で、Grooveと同化していくんす。イメージとしてはSFの古典的なワープ表現のように、目の前にある光景が残像を残しながら光に包まれていく感じ。ブースの中で感じる至福の瞬間。批評はお客さんの判断に任せやすが、ボク個人の趣向では好きなzoneへ逝けやした。
■とにかく、潮風に吹かれる寒さの中、会場の制限ギリギリの朝10時までフロアから踊る人が絶えなかった事実が全てを物語ってたかと。Tシャツで踊ってる人たくさんいたもんなあ。
告知で特にハロウィンについて触れなかったのにも関わらず、フレディ、小悪魔、ハードゲイ、海賊などなど勝手に仮装してきた人が多数いたり(年中仮装している人もいたけどw)、ガスコンロやキャンピングチェアーを持参してレイブ感を堪能したりと、遊び慣れたお客さんが自ら楽しもうとしてた光景が、人気パーティーの模倣ではない独特の雰囲気を形成していた気がしやす。
このくらいの規模のDIYパーティーだとロケーションの良さや仲間内でワイワイ騒いで満足してしまう場合が少なからずありやすが、そんな身内ノリのようなゆるさもなく一晩を通じて明確な音楽性がありやした。朝方のみんなの笑顔と言ったらね。来てくれた人には、エントランス料金以上の何かは伝えられたはず。
■信頼関係があるので正直に言うと、コバヤシステムは音質やオーガナイズなど荒削りな部分がまだまだあると思いやすが、今回に限っては皆の予想を遥かに上回ってたし、DJとして参加させてもらえた事を心から感謝しやす。コバヤシ君は歪みつつも熱いモチベーションを持っている男なので、これからも陰ながら期待してやす。本当にありがとう。
<おまけ>
1:00頃の模様。このあたりから、ジワジワとパーティーらしさが出てやした。
コメント:
遊びに行かせてもらいましたー。
楽しかったです!
コバヤシさんにも
「ほら、彼が天才キラーって言う人だよ。。。」と教えてもらいました。
ロケーションも音も個人的には最高でしたー!
女の子たちがよく分からない雑草を掲げながら踊ってる姿が印象に残ってます。
goodfat | 2008年11月05日 05:03
360°オーシャンビュー素晴らしいですね!こっちでもこんな事がやりたいっす!
MYZK | 2008年11月05日 09:11