■金曜日　ネモの恩返し＠LIVErary
肉体改造中の手塚"マッチョ"太虫先生（彼は何処を目指してるんでしょう）が家に遊びに来たので軽くDJ。最近、外ではアッパーなセットをやる機会が多いので、この日は水面下のみで展開する深海系にチャレンジ。潜りに潜ってたら引き返せない地点に。ロングミックスしてると、遥か彼方から音が迫ってくる。まさにDubの泉。。。太虫先生による名言「ふあぁ～広い」も誕生。広いって表現は意外に新しいｗ
　1時間過ぎたあたりで、2人とも完全沈黙。 気付くと不虫先生が土下座の状態で両手をつき頭だけ振ってる。全身から放たれる圧倒的な連休オーラ。さすがニート時代には、「部屋のプロ」と呼ばれていた男。が、予想通り数時間後には巨星堕つ。
　
※手前味噌ながら、この日のラインは面白かったんで、機会があればまたやってみたいと思いやす。LIVEraryだとレコードが無制限に選べるから、こういうミラクルが起きていいなあ。

■土曜日 SABOTAGE＠SHeLTeR
Loftっぽい

久しぶりの八王子へ。途中パーキングエリアに寄って擬似レイブ気分を演出しながら遠路はるばる到着。何度来ても東京都とは思えん（失礼）。

ここの特徴は、なんといっても独特のサウンド。音圧で迫力を稼ぐクラブ的なシステムとは違い、解像度や原音性に重きを置いたピュアオーディオなシステム。シンプルなコンセプトで、他との差別化も図れてる。
　DJにとっては、モニタースピーカー、イコライザーはおろかレベルメーターすらなくてBozaｋ（or Urei）オンリーというある種挑戦的なシステムなんで、やり易いわけじゃないんだけど「音質優先」のコンセプトが隅々までに伝わっていて、逆にキモチいいしやりがいもありやす。小箱の良さってこういうこと。
　
あちこち見てたら、電源周りやケーブルなど細かい所にも、ノイズ対策、振動対策やら色々施されてる。
ダンベルで振動抑制

タップ毎にノイズフィルター

ボクも含めてオーディオ好きそうな人がたまにチェックしてたりしてやしたが、決して小金持ちのオーディオヲタが集まってウンウン腕組んでるような小難しい箱じゃないのが◎
　無意味に爆音垂れ流してる小箱とか、何をしたいのかわからないDJバーとかたま～にあるけど、こういう所を少しは見習えばいいのに。。。

最初は、昔に比べたら音悪いなあと思って色々見てたら、持ち込みの針（多分ピカリング625DJ）が原因っぽいことに気付いたので、自分の番でカスタムした針に変えたららマシに。Nightclubよりこっちの方が良くなるんじゃないかなあ。

※気になってたクリーナーを買おうかなと思ってたら、お店の方から頂いてしまいました。ありがとうございます。まだ、使用感書ける程使ってませんが、バランスウォッシャーだと2液使わないといけないのが、1液で済むのは嬉しい（BAは効果が違うんだけど、気分的に2液やるのはどうも面倒なので。。。）。

＜おまけ＞
＠朝デニ
およげたいやき君

スターからもらったおみやげ表
スターからもらったおみやげ裏
※文字に注目。食べるべきか、飾るべきか。

■日曜日 Contact＠Room Bar
Pureselfで一緒にやってるword of mouthが主催するパーチーへ。D.I.Yなパーティーで良く見かける人が大集合。大盛況で音も面白い。
　ただ、こういう場は自分のような日陰者にとってはツライ。。。顔見知りはたくさんいるんだけど、正直何を話していいかわからんし、話した所で尻すぼみになるのは目に見えてる。こういう場で、さらっと社交できる人が羨ますい。かといって無視するのも感じ悪いし、和気藹々とした雰囲気の中、一人黙々と音に集中するわけにもいかず。。。「挨拶した方がいいのかな？」とか、余計なことばかりが頭を掠めてしまう。
　やっぱボクにはダメだ。。。こういう場にいると自分が凄くダメな人に見えて自己嫌悪に陥るんで、挨拶もろくにせず朝方には一人フェードアウト。パーティーで繋がった人に会えるのは嬉しいんだけど、それを表現する術を今年は学ぶべきなのかなあ。とはいっても、パーティーに人付き合いとか一切求めてないってのが根本なんだろうな。日常生活なら、こんなこと思わないしね。

まあ、フォローとかじゃなくパーティーとしては音のコンセプトは見えたし、お客さんも楽しんでて充実した内容だったのかと。個人的には、Da Grassrootsの面々が面白かったす。QさんのDJは初めて聴いたかも。往年の名曲も結構聴けやした。

今回出演するのはGARAGE色の強いSHeLTeRで、あえてテッキーなことをやろうというパーティーだそうです。
　前にやってここの音質に惚れたんで、またやりたいなあと思ってたんす。とりあえず解像度高め、空間性強めのトラックを色々持ってく予定。ん～、かけたいレコードがあり過ぎて困りそう。
　ちなみにボクが関東圏の箱で好きなシステムは、Ageha、SHeLTeR、調子の良い時のYellow、最近のMixrofficeっす。

タイムテーブルはこんな感じ。ボクは2時からやってやす。
22:00-23:30 kageyaMADNE$$
23:30-00:30 BAZZ
00:30-02:00 FGR
02:00-04:00 YAMADAtheGIANT
04:00-Last 座禅ЪЁАГ

SHeLTeRの音を浴びたことない人は是非～☆

P.S.
久しぶりにSHeLTeRのHP見てたら、オリジナルクリーナー作ってるみたい。性能良さそうだし気になる。以前は販売はしてなかったけど、たしかSHeLTeRのブースには置いてありやした。それ見て真似して100均で霧吹き買って、バランスウォッシャーを詰め替えたりしたもんなあ。

■タモリ倶楽部＠ダイナミックオーディオ5555

上の階に行く程、グレードが上がるオーディオ死亡遊戯。オーディオ好きって、やっぱみんな同じリアクションする。悩ましい顔からの「あ～（頷き）」とかｗ　JBLの怪物スピーカーEVERESTも登場（1本300万円オーバー）。

※この前にやってた『電源ケーブルの聴き比べの回』はチラっとしか見れなかったんで、誰かアップしてくれないかなあ。録画してる人いたら貸して下さい。

横須賀って初めて行きましたが、ポパイな海兵隊とかが街中を普通に歩いてたりして外国みたいすね。下町育ちにとっては新鮮。
　正月というのに、おそらく100人はオーバーする大入り。身内客というよりも、地元のスキモノが集まってきている感じで、今は無き大阪「鶴の間」を彷彿とさせるカオス空間。2年以上続いているパーティーらしいですが、スタッフがみんなで積み上げてきたGood Vibesが伝わりますた。
　お客さんも気合が入ってる人が多く、規制の多い東京のパーティーじゃ中々逝けない地点まで到達。あれだけ踊ってくれれば、DJとしては感無量す。フロアの先頭で良い顔してた人達のことは忘れやせんよ。朝方のデニーズも良い雰囲気で満ち溢れてやした。

地方は、こういう良質のアングラパーティーが埋もれてるから大好きです。メディアじゃ絶対紹介されないし、DJやってなきゃ中々出会えないからね。お蔭様で最高のDJ初めが迎えられたと思いやす。遊びに来てくれたお客さんや関係者のみなさん、ありがとうございますた。

はっきり言うけど、この晩のEMMAは、ここ1年で見たDoc Martin、Derrick May、Francois Kといった大御所も全て軽く超えちゃってました（もはや外タレクラスなので、さん付けではなく呼び捨てでいきやす）。
　アゲてるハメてるとか、選曲がいいとか、華があるとか、そういう主観的な次元ではなく、DJとしてのスキルが断然に上。まさに超現場主義。いい加減に外人コンプレックスや、捻じ曲がった権威主義を捨て、こういうDJが国内にいることをボクらは純粋に誇るべきだと思う。
　一応言っとくと、プレイリストを見て「あ～こういう感じなのね」とか脳内断定してるだけじゃ絶対にわからないからね。誰もついてきてくれなかった昨年と違い今年は何人かと一緒に行きましたが、皆度肝抜かれてやした。Disco Dubブーム以降他の畑からハウスに流れて来る人は多いけど、長年ハウスを追い求めてる人はやっぱ格が違う。
　
リスクを避けて理論武装だけしてれば外見はクールに見せやすいけど、現場はそんなに甘くないんす。あれだけ批判を受けやすい不利な立ち位置にいながら、いまだに毎週のように結果を出してるのは伊達じゃない。外タレに頼るのが当たり前のご時勢に、誰にも頼らず一晩一人のスタイルを貫き続け、womb、yellow、Agehaといったデカ箱を毎週パンパンにしてるのって相当の内容がなきゃムリだから。実際、Goldからもう2周は世代交代してるはずだけど、相変わらず当時の人気のまま生き残ってるのってEMMAくらいでしょ。
　とりあえず、いまだに「EMMA=キャッチー、ナンパ」とか、「MIX CDによる熱狂的なファンがいるだけ」とかいう認識は、現場知らな過ぎなんで恥じた方がいいす。フロアで体感したら、そんな寒い感想出ないんで。

技術的に見ても、そこら辺のアングラDJが束になっても、太刀打ちできない次元にいやした。ブレイクの瞬間にスクラッチ入れるとか、レコードをリリースした瞬間ピッチ合わせながら抜き差しするとかありえない。ボクも長い間DJやってるけど、Urei＆アイソのシンプルな組み合わせであそこまでミックスのバリエーションを出せるDJは見たことないす。昨年の大晦日よりも確実にパワーアップしてやした。

フロアでは、数年ぶりにTY Network（Tetsu&Yamada)が発足（フロアでのガチハマリを目的としたユニット。活動内容は必要最小限の意思表示。）。
　オープン当初からぐいぐいと躍らされ、カウントダウンのゲストはKevin Aviance（多分）！90年代のクラブシーンが復活したかのようなドラッグクイーンの登場にパカーン！NY直系の語りマイクに悶絶。
　ハウスミュージックってこういうことだよなあとサングラスの裏で軽く涙目になってたら、カウントダウンはピアノのアレ（曲名を書くとそれだけで判断する人がいるから、あえて書かないけど）。フロアで踊ったことのない宅録オタクが作ったようなクリックとかに浮かれてた今年のシーンを、嘲笑うかのような圧倒的ハウスミュージック。ぎゃ～、こういうのを待ってたんす（ガッツポーズ）！！
　カウントダウン周辺はあがってたTY Networkも、2～3時頃のドハメタイムに入り、まさかの完全沈黙！この歳になって、クラブで喋れなくなるとは。。。EMMAっていうとアゲのイメージだけど、ハメても腕組んでウンウン言ってられるレベルじゃないからね。めちゃくちゃスペーシー。ここまで逝ったのは、2006年のメタモで見たSunshine Jones以来かも。
　この日は、5ブースくらいあったらしいですが、結局オープンからラストまでメインフロアから動けずTY network見事に完敗。凄すぎてごめんなさい。今年もEMMAは何度も見てるけど、この日は気合が違った。 どうしても遊びに逝きたかったから、自分のDJ依頼も全て断って望みましたが大正解ですた。

多分ここまで衝撃的なプレイをしても文字面の良いDJではないから、mixiやブログではたいして話題にならないだろうし、あの雰囲気を正当に伝えられるメディアもないでしょう。メディア露出が高くても、EMMAがやってる時にAgehaのフロアがどういうことになってるのかなんて絶対に取り上げないから（あんな危ない光景を、掲載できるわけないｗ）。ボクが書いてるのも、文字で伝えられる部分を切り取ったに過ぎやせん。
　このブログでは何度も書いてるけど、ハウスパーティーは勲章じゃなくて一瞬の快感なんで、少しでも興味を持った人は是非現場に足を運んで見て下さい。純粋踊りたい人なら、絶対満足できるはずなんで。逆にああいうので快感を感じない人は、ハウス自体が向いてないのかと。

ちなみにEMMAは、今Ageha、Yellow、Wombなどで毎月レギュラー持ってるけど、どれも雰囲気が全く違うので、サイケデリックでエクスタシーな世界を体験したいならAgehaをお勧めします。今、蝶を完全に乗りこなせるのは彼しかいないしね。

※最近気づいたけど、蝶のシステムって人が多い程、音は良くなる気が。人がガラガラの状態だとフロアの床とか色々振動しちゃって余計なノイズも多いんだけど、フロアが混んでくると人が緩和剤になるんで、余計な振動は抑えられるんす。フロアの四方から4発の巨大スピーカーでカバーするシステムだと、混んでくると肝心の音も吸収されちゃって場所によって聞こえ方が全く違ってくるけど、蝶は上から吊るした38発のスピーカーでカバーする設計なので人が多くなることによるデメリットが小さいんす。人が多くなるとフロア中央に設置された巨大ウーハーが駆動するんで音の迫力も損なわれないし。カウントダウンも、人のいないオープン時よりもピークタイムの2時、3時頃が一番キモチ良く鳴ってやした。蝶のシステムを設計したJim Tothの発想はやっぱ素晴らしいね。

2008年の初日の出

＜参考＞
2007年の初日の出

1軒目は、Orbitの忘年会へ。この箱には、１年の間ホントにお世話になりました。
　途中で忘年会を抜けると、２軒目はTimmy Regisford@Agehaへ。数年ぶりに見たTimmyは、ほぼオールCDJで時代の流れを感じやした。プレイ時間の8割は常にロングミックスしてるという相変わらずのミックスジャンキーっぷりや、明らかにDJに不必要な筋肉にはアガリましたが、内容はNYのShelterで見てた頃の方が良かったかも。3枚同時ミックスとかは、やっぱ凄かったけど。
　あと最近感じてるんですが、PCやCDのようなデジタル音源ってきちんとPAがいてある程度のシステムを積んでるクラブならもう問題なく鳴ってると思うんだけど、ずっと一定の鳴り方なんでフロアで長時間聴いてると飽きるような気が。曲単位での音質ばかりが議論されがちですが、クラブプレイにおける肝はココなんじゃないかなあと個人的には思ってやす。

蝶

■12月30日
LIVEraryにて「年忘れ薄い会」。要するに、うすいさんの主催する忘年会。
　初めてビールサーバーをレンタルしたんだけど、生があの値段で飲めるのはいいっすね。大阪から友人が来たりと、サプライズもあり朝まで宴は続きますた。今年もうす～くよろしくお願いします。

うすい on the mic
薄すぎるリリックに笑撃

ステロイドミックス

犠牲者

ECD
※808、303、505にRolandっぷりに痺れた。808のキックがレコードよりも重くてびっくり。やっぱアナログシンセいいなあ。
Goodな内装

コレ気に入りますた

Sonton

Sontonの手作り楽器
※終了後に見せてもらいましたが、おもちゃ楽器の出力をスピーカーケーブルで無理矢理繋げて一本にしてフォンプラグをつけて出力してるそう。おもちゃは全て鳴るそうで、同時発音も可能とか。演奏はギターのように担いで鳴らしてました。Midiとか関係ねえという直球具合が最高です。