この時期にありえない台風上陸で誰も来ないんじゃないかと心配してたんですが、そこは晴れ男。開始前には雨も止み、なんとか形になってくれて良かったです。今回は業務用レーザー(レイブで使用できるレベル)を導入したのでスモークマシーンとの相乗効果もあり、フロア感が増してやした。

DJの方は、word of mouthとFitnessの成長が素晴らしく、彼らよりキャリアの長いボクやARATA氏もうかうかしてられないなと自戒。まだまだ伝え切れてない部分もあるものの、DJ単体じゃなく一晩通したGrooveは形になってきたと思いやす。本音を言えば、一晩に１人、2人というアメリカンスタイルなロングセットが理想だけど、置かれた状況や条件を考えると今はみんなで協力しながら一晩を作ってくしかないし、それはそれで楽しいかも。

ゲストのCheeさんは、ダンスセットでフロアをロック。多くの人がイメージしてるCheeさんとは違う内容なんで、ビックリした人もいるはず。イロモノに逃げないシリアスで完成された世界観にヤラれますた。
　フロアでは、「一度逝く所まで逝った人が出せるキ○ガイサウンド（Waterヤマグチさん談）」とか、「日本人でここまで脳みそをカパーンと開かせるDJは珍しい（カポ姉談）」とか形容されてやした。DJ同士の感想は楽屋ノリになりがちなんで、こういうDJ以外のお客さんの反応が一番リアル。

途中、Cheeさんとオーディオ話をしてたら、Jim Toth（初期Goldサウンドのエンジニア）が手がけたAgehaの素晴らしさについて意気投合。客層やパブリックイメージで音を判断してる人が多いけど、わかる人はやっぱわかってる。ここでも何度も言ってるけど、コンテンツの良し悪しはともかくとして、蝶のシステムは日本には数少ない世界レベル。フロアの平均化という類をみない斬新なコンセプト(音の良さにも種類があるんで、他のクラブと方向性が違う＝音悪いというのは単なる思考停止)や、30発以上のスピーカーをステレオで均一に聴こえさせる高い技術力はもっと目を向けて良いと思いやす。
　他にもPCの出音などホットな話題もできたし面白かったっす。

レギュラーパーチーって、DJからすると音以外も気を配らないといけないし責任やリスクもあるから面倒なんだけど、理想論を振りかざすだけじゃ何も始まらないんで、これからも試行錯誤しながら前進してきやす。興味ある人は是非、一度現場に足を運んでみて下さい。

次回Pureselfは12/22（土）です。現在オーガナイザーが交渉中らしいですが、ムフフなゲストもお楽しみ。

P.S.
ミルクマンは朝方潰れてミウクマンになってやした。

大好きなんすこのヒト。アナログは把握してる範囲では全部持ってて、随分前のエントリーでチラっと写真だけ触れてたのもこの人っす。ネット情報によれば、トラックメイキングだけでなく、DJ、プロモーター、クラブオーナー（？）の顔も持つとか。

2000年くらいにStattmusikから出したデビューシングルは、いわゆるなテック～クリック系のトラックで数ある作品に埋もれてたけど（今聴きなおすと独特のボイスサンプルセンスは確かに垣間見えるけど）、ここ１,２年での飛躍ぶりが半端ない。いつの間にかバンドまで従えてるし（Sachaはボーカルとドラム担当）。The 2nd Chaotic Tourの2枚目（2トラック目冒頭）でロングミックスしてる曲や、House Journeyの一曲目（Modjoのアカペラの後）に使ってるのもこの人の曲です。
　FreaksとかをFavoriteにあげたりしてる割には、BleepyだのElectroといった安易な方向に逃げないバランス感覚も素晴らしい。打ち込みに移行する前は、４年くらいヒップホップバンドでドラマーをやってたらしく、アナログなGroove感もバッチリ。腕組み族の「コレ危ないね」程度の感想で一生を終えるような量産系クリック作品とは大違い。
　電子音楽は『人工的なものこそ最も人間らしく美しい』という共通認識が根底にあると思ってんだけど（例えばクラフトワークの世界観なんかモロに）、こういったテクノロジーを取り入れながらファンクネスやディープネスを表現する発想は素晴らしいと思うわけです。
　ただ、この手のアーティストはバンド志向になりすぎると大抵つまらなくなるので、フロア志向のトラックもガンガン出して欲しいっす（DJもできるみたいだし）。

島国日本は交通費かかるから、この程度の人気だとまず見れないのが残念。EUとか陸続きなら、もう少し簡単に呼べるんだろうなあ。Sunshine Jones vs Kalabreseとか見たいなあ。

■Kalabrese/und das Rumpelorchester@Walcheturm 2007/08/09

■Kalabrese und das Rumpelorchester @ Kassa Jena 2007

■Kalabrese（DJ） @ hive

■myspace
■discography
■オフィシャルサイト

既にお伝えしたように、今回のゲストはChee Shimizuさんです。Water＠Yellowで魅せた快楽セットの感動を週末にお届けできればいいな。Cheeさんのダンスセットって今まで都内では1,2回しかやってないはずだけど、今までのCheeさんのイメージを良い意味で裏切られると思うんで未体験の方は是非。
　ボクはPureself用に掘っていたスペースネタを、放出してく予定す。

あと、今回はいつものレーザーよりも更に強力な業務用レーザーを持ち込みます。レイブで使用するレベルの強さなので、とんでもないことになるかもｗ　
　あとOrbit側の協力で、アレン&ヒースに合わせて電源周りのセッティングも変更する予定なので、普段のOrbitとは違った音鳴りを提供できるはず。

色々な意味でお楽しみに。

＜Pureselfからのお願い＞
●Orbitの近隣は住宅街です。周辺でたまったり 騒がないようお願いします。
●飲み物、食べ物の持ち込みは控えるようお願い致します。Orbitのフードは値段も手頃でおいしいので、未体験の方は是非。

Pureselfは、内装の変更、スモークやレーザーの設置、各種機材の持ち込み等、Orbitの多大な協力の下に成り立っています。 自由な空間も、心ない行動があると制限されてしまうかもしれません。無理強いはしませんので、お互いマナーよく楽しみましょう。

要は「オーディオケーブルなんて所詮ブラシーボ効果を利用したぼったくり。100万ドル賭けるから、85万円のケーブルと一般的なケーブル（モンスターケーブル）との違いを聴き比べてみろよ。」という煽りに対して、メーカーの社長が受けて立つよといういことらすい。ガキの使いでよくやってる"きき○○"のオーディオケーブル版というか。
　普通に考えれば社長が勝ちそうとはいえ、ケーブルってわかりにくい部分だしなあ。リファレンスやシステムの条件はどうすんだろ。

お互いの宣伝っぽい匂いもしないでもないけど、是非ガチンコでやって欲しいな。オーディオとはコストパフォーマンスとの闘いだと思ってる自分としては興味深いっす。

余談だけど、昔に心理学の授業でタバコのブラインドテストをやったら、大半の喫煙者が自分の吸ってる銘柄を間違って答えてやした。パッケージやフィルターのデザインで、味が刷り込みされてるみたい。

バーというイメージの割に、区切られたフロアスペースがあって簡易的な照明も付いてやした。バーカウンターで飲んでても会話の邪魔にならないレベルで曲が聴けるのがいい。出入りも自由で開放感ありやした。
　今は無き青山Mixの関係者がやってるそうで、雰囲気はMixに似てる部分もあったかな。酒が総じてうまかったっす。

サウンドシステムは、箱っぽいお水な打ち込みを鳴らすのは難しいかったけど（音悪いという意味じゃないですよ）、疲れない出音という印象。モニタースピーカーがなくフロアの音をDJブースから直接取れるんで、音の調整もしやすかったっす。ミックスしにくいという意見もあるのかも知れないけど、個人的には好きっす。フロアスピーカーに金かけてんのにモニターは安物という本末転倒の箱とかたまにあるけど、中と外の鳴りが違ければ当然ズレも大きくなるわけで確認できる方がいいす。

楽しみにしてたAlpha Musiqueのアイソは、繊細なイコライジングがやりやすかったす。特に0db付近の反応が○。元々そういうコンセプトなんだろうけどUreiとの相性も良さそうですた。音質、ビジュアル、ロータリーの固さ、間隔を含めて、E&Sのアイソレーターに似てたかも。
　ただ、ガチャガチャいじくるようなタイプのアイソではなさそうなんで、VestaxのDCR-1200の方がボクは好きす。あのGroovyなキレとかノブの間隔がやりやすい。所謂なイコライジングには向いてないけど、ロータリー信者じゃなければミキサー側でできるしね。音質（特に電源周り）を持ち上げたら、もっと評価あがるんだろうけどなあ。先週沼津でやった時、Key-coreがカスタムしてたアイソを持ち込んでたけど、自分もやろっかな。Urei系の高級アイソは充分選択肢あるんだから、別系統のアイソも作って欲しいなあ。

そいえば、コアラって名前が気になってたんだけど、アボリジニ語で「水を飲まない（水分補給はユーカリの葉で行う）」って意味らしいから、「水じゃなくて酒飲む場所ですよ」って由来なのかな？思いつきなんで、全然違ってたらごめんなさい。