いよいよ旅も終盤へ。
■さて、遺跡にコリゴリしたボクらは「No more 遺跡」のスローガンを掲げ、新たな場所をまわろうとベトナム人の集落Kompong Phlukへ。これがこの旅のイメージを塗り替えるほどの衝撃体験。ちなみにティロ君によるとカンボジア人はPKOの影響で超親日国である一方、隣国のタイとベトナムとは仲悪いそう。
コンポンプラックはパブストリート周辺の市街からトゥクトゥクで1時間ほどでいける。余談だけど、トゥクトゥクには椅子の下にスピーカーとバッテリーを積んでるタイプがあって、iPod繋げて好きな音楽かけられる。この手の運転手は、色々と知っているので信用できる。
道中の景色もいい
途中、ローカルな寺で年末の祭りをやってたのでトゥクトゥクを止めてもらい散策。ローカル色全開で観光客はおろか英語も通じない。ボクはアンコールワットよりこちらの方が好み。
寺を後に更に進むと今度は緑がふえてくる。
ヤッホー!
緑の絨毯
絶景を眺めながらいよいよ目的地のKompong Phluk到着。琵琶湖の10倍もあるトンレサップ湖の周りに、ベトナム難民が住み着いている集落がある。
船着場
いざ!
船は貸切状態
船で10分くらい行くとドドーンといきなり水上集落が出現。船で雨季と乾季で湖の広さはかなり変わるので、すべての建築物は水上仕様で高床式か浮遊式になってる。360度別世界。スチームパンクなアバターといった世界観に圧倒される。風呂やトイレはもちろん生活すべてが水上で行われているむき出しの生活感。今まで色んな国逝ったけど、これはもうSFの域ですよ・・・
これだけでもお腹一杯なのに本番はこれから。船を降りると今度はベトナム人が漕ぐ小型ボートに乗り換えて、森林の中を進む。もちろん、こっちも貸切ボート。
早速セット!
旅とはこういうこと!音はiPod&携帯スピーカーっす。
ツアーは、まだまだ終わらない。もう一度、冒頭のボートに乗り換えて今度はトンレサップ湖へ。沖まで出るとエンジンを切って日没観察。トンレサップ湖は、水平線が見えるくらい大きく波もあるのでほぼ海。途中でビール買えるので、ボートの上で祝杯。落ち着いた雰囲気で、なんて最高なんだ!人だかりの遺跡で場所取りしてまで日没みるなら、絶対こっちをオススメしやす。
日没
至福の瞬間
これだけじゃない。な、な、なんと水上集落も見て回れる。上陸する時のワクワク感とか完全にジャングルクルーズ。既にディズニーランド超えた!
着岸!
中に入ると、いわゆる貧民街で、インドのガンジス川を超える光景に圧倒!こんなエネルギッシュな場所があったなんて・・・Shin1君と口をそろえて「もう別の星に来たね」。
現地民と話してたら家にあげてくることに。「絶対に二人同時に登るな」と注意された通り、床はスケスケで歩くと揺れるくらい不安定。すごいとこ住んでるよなあ。家を見ていると、すぐに菓子をせがむ現地の子供に囲まれる。物乞いの意味を理解していない子供の純粋な目を見ると心が痛む。む〜考えさられる。快楽だけじゃないあたりもツアーとして完璧。一応気をつけてたけど、インドみたいに面倒臭い感じとか危険度はあまり感じないのもいい。にしても、カンボジアの子供は素直でホントかわいい。
遊園地を凌ぐアトラクション度、ガンジス川を超える異世界観、チルな自然、好き勝手できる自由さ、道中の景色、観光客の少なさ、街から1時間程度でいける気楽さ、すべてにおいて素晴らしい。写真じゃあのエネルギー伝わってないはず。Shin1君もボクも過去に行った場所では、間違いなく最高クラスと口をそろえて絶賛。モロッコのシャウエンやサハラ砂漠、メキシコのセノーテとかも超えてたかも。
地球の歩き方にも載ってるくらいの観光地なのに、ウェブでもあまり評価されない理由が全くわからんす。遺跡には全くハマらなかったボクらも、コンポンプラックを体験してからカンボジアの評価が激変。こういう場所、他に知っている人いたら是非教えて下さいです。
ちなみにベトナム人の集落はいくつかあるみたいだけど、カンボジア人によるとボクらが逝ったKompong Phlukが一番景色が綺麗だそうす。あまりに良くて別の日にも同じ場所に訪れたけど、また逝きたいです(ボクより長めに滞在したShin1くんは合計3回行ったそうです)。もし次回行くなら、チップ払って現地人のスポットとか攻めてみたいな。