メヒコ旅行記7 «« »»土曜日はRockwestで

right.gif メヒコ旅行記8〜ランキング〜


メヒコ旅行記もついにラスト。諸々のランキング。

■グルメランキング
メヒコの飯は安くて旨い。どんな料理にもライム系の酸っぱさとチリ系の辛さを加えるのが特徴だが、日本人と味覚センスが近いのか外れることはほとんどなかった。体調も壊さなかった。

12位 シティ ビーフタコス

シティは屋台が無数にあるので、掘っていると旨い所がチラホラある。客が多く、おばちゃんがやっている屋台を選べば大抵間違いない。


シティで、たまに見る緑タコス(ほうれん草ベース?)も旨かった。

11位 オアハカ 牛すじタコス

オアハカのタコスは、脂身が多めでガッツリ腹にたまる。

10位 グアナファト トルコ7の日替わりメニュー

グアナファトの有名レストラン「トルコ7」のランチメニュー。クリームソースを使った料理が素晴らしく、味の割には随分安いので毎日通ってた。

9位 プラヤデカルメン ほうれん草クリームパスタ

ユカタン半島はパスタが盛ん。アルデンテとかいう概念は全くなく完全に伸びるまで茹でてあるのが特徴。これがモチモチしててうまい。

8位 カンペチェ 写真なし マヨネーズパスタ
カンペチェの屋台でよく売っていたマヨネーズとトマトソースベースのパスタ。冷えてもうまい。

7位 パレンケ 名前不明

トルティーヤを油で揚げた中に、肉やら野菜やらが入ってる。クリームをかけて食べるという発想が新しい。

6位 チェトゥマル 名前不明 焼きタコスに色々のったやつ

見た目はヒドいが、味はかなりしっかりしている。おかわりしまくった。

5位 ホルボッシュ Ceviche&焼き魚

ホルボッシュのビーチ上に一軒だけある定食屋で食べた魚料理。Ceviche(セビーチェ)は、刺身と野菜を酢でしめたメジャーな料理でどこでも食べられるけど、ここは鮮度が違った。焼き魚も、塩&サルサというシンプルな味付けで旨かった。

4位 チキーラ Ensalades de Pollo、Sopa、ブリトー

チキーラはホルボッシュ行きのフェリーが出る以外は何もない小さいな村。9時頃にはほとんどの店が閉店する。そんな中、公園の裏で唯一遅くまでやっている人気屋台。腹一杯なのに、まだ食べたいという感覚に襲われてしまいおかわりしまくってたら、現地民に笑われる。
 こういうタコスの派生料理は色々あって、店によって個性が出るので掘りがいがあった。

3位 ホルボッシュ ステーキテキーラ焼き

ホルボッシュの町中で食べた牛肉をテキーラで豪快に焼いた一品。レストランのオーナーシェフは各地を放浪してホルボッシュに流れついたという少し変わったアメリカ人で、客によって変える店のBGMも素晴らしかった。ボクの時は、Jorge Reyesというドローンなアステカの民族音楽をかけてくれてバッチリ。

2位 ベラクルス 牛すじタコス&牛すじコンソメスープ

ソカロからIndependecia通りを南方面へずっと歩いて、大通りにぶつかった交差点近くにあるブルーシートの屋台。おばちゃん特製の牛すじスープと牛すじタコスがうまい。アボガドかけ放題なのがいい。




そして栄えある一位は・・・・





1位 メリダ Flautas en Mole

肉の詰まった固い春巻きのようなものを、モレと呼ばれるソース(カレーとチョコレートを足したような味)とミルク系ソースにドップリ浸け、上からチーズををかけまくったもの。モレを使った料理は店によって当たり外れがでかいけど、これはぶっちぎり。今まで食べたことのない食感と不思議な味。1本10ペソと安いが、味は高級レストランで出されても違和感がない程の完成度。ソカロからCalle 63をバスターミナル方面へ歩いていくと右側に見える青い壁の定食屋で食べられる。





<番外編>
LALA のココナッツ味(パイナップル味もイイ)、Danupのリンゴ味。

メヒコは飲料水のバリエーションが豊富で、中でも飲むヨーグルトは日本よりもクオリティーが高い。毎日飲んでた。

Chokis
スナックはチョコクッキーが旨かった。

山田コーン

茹でたコーンにマヨネーズ、チーズ、ライム、チリなどを入れてぐちゃぐちゃにした人気料理。小腹が空いた時にしょっちょう食べてたけど、呼び方が最後までわからなかったので山田コーンと呼んでた。
 山田コーンは、味を自分で調整できるのが魅力。食っている最中でも調味料が足りなければガンガン追加できる。色々と試した結果、ライム抜き、チリ多めという自分なりのバランスに落ち着いた。調味料のバリエーションが地域によって微妙に違っていて中でもベラクルスの山田コーンは、数種類のスパイスが用意されていたりしてレベル高かった。


■パーティーランキング
・サンクリストバルのホームパーティー
・メキシコシティの市内レイブ
・メリダのeverybody's home、Red Room
・シポリテのビーチパーティー
・ビジャエルモッサのディスコSalsa(左トン平込みで)

旅行中はネットから隔離された状態で遊びたかったので、街の電信柱に貼ってあるフライヤーをチェックするか、好きそうな奴に話かけるか、音が漏れてる建物を探す程度の情報収集しかしてないけど、ワクワクドキドキしながら一期一会に楽しめた。全く事前情報なくパーティーに行くなんてことは何年もしていなかったし、DJをやっているとどうしても評論家気質になってくるので、難しく考えずに頭をリフレッシュできたのが一番の収穫だった。
 ちなみにメヒコのDJは8割がPCDJで、残りはCDJという完全なデジタルスタイルで、DJに対するノウハウやテクニックも欧米に日本に比べたら数段遅れているので、最先端の音を求める人には全く向いてないが、先進国にはない自由度とフレンドリーさは大きな魅力。特にサンクリストバルのホームパーティーやシティの市内レイブで見た美しい光景は、DJでもシステムでも大きく優っているはずの欧米や日本のパーティーにも勝っていた。

■観光地ランキング
・メリダのCenotes
・サンクリストバルのスミデロ峡谷、チャムラの教会
・オアハカのモンテアルバン
・グアナファトのピピラ記念像
・シティのメキシコ国立自治大学

どの観光地でも、ロープが張られたり係員がゴチャゴチャいるというようなとルールでは縛られていないので、自由に遊べるのがいい。

■街ランキング
・ビーチならホルボッシュ
・街並みなら、グアナファト、カンペチェ、ベラクルス、サンクリストバル
・夜遊びならメリダ、サンクリストバル
・まったりするならシポリテ
・憎めないのはビジャエルモッサ

ワーストは、もちろんカンクン&イスラムヘーレスw

メヒコは日本の3倍の国土あるので、イメージしているよりも相当でかい。長距離列車は全く走っていないため都市間はバスで移動するしかない。交通手段が隔離されていれば、当然土地ごとに独自の文化を形成するようになり、州をまたぐだけでガラリと街並が変わる。例えばホルボッシュとサンクリストバル、カンペチェとシポリテなんてのは同じ国とは思えない程、何もかも違う。
 余談だが、実は日本にもメヒコにそっくりな地域がある。ボクの大好きな大阪だ。大都市では文化の均一化が進む中、今でも大阪に地域色が色濃く残されている要因の1つは、鉄道が効率的にクロスしていないからだと思っている(もちろん複雑な歴史背景には考慮するとしても)。ボクは前から交通手段の執拗な発達は、文化を殺すと考えている。これは、ハコモノと鉄道会社が結びついた東京の都市開発がもたらした惨状が良い例だ。効率化を優先すれば数値化されない文化が失われていくという単純な理屈だ。根っからの楽観主義、色キチ気質、屋台文化なども大阪人とメヒコ人は非常に似ているし、ボクは大阪=メヒコ説を唱えたいw

■メヒコに何度も旅行しているマイケルが言ってたように、メキシコの魅力は人の良さと飯の旨さに集約される。
 振り返ってみても卑しい要求をされたり不愉快な対応をされたという記憶は、旅を通じて全くなかった。外人に対するアタリも皆無で、現地民が溜まるクラブやバーにフラッと入っても必要以上にジロジロ見られることはおろか、どこでも歓迎されていた気がする。旅行好きな人なら、これが奇跡的なことがわかるはず。
 当然、お釣りを誤摩化されたり、ボラれることは全然なかったし、乞食やモノ売りも東南アジアに比べると薄味でアッサリしてた。
 あと、困ったりしている人がいたら絶対にほっとかないという人柄には強く感動した。例えば、クラブを探して迷っていたら道にいたおじいさんがわざわざ20分も歩いて目的の住所まで連れていってくれたり、バーでスペイン語が通じなくて困っていると並んでいる奴が代わりに頼んでくれたり、女の人が引ったくりされていたら逃げる犯人を見知らぬ人達が仕事そっちのけで協力して捕らえたりetc...いちいち挙げていったらキリがない。
 スペイン語以外は英語ですらほとんど通じないので会話は苦労したが、アミーゴ文化と呼ぶべき人懐っこさのおかげで仲良くなるのに困ることはなかった。最近読んだカレン・テイ・ヤマシタが書いた「熱帯雨林の彼方」(南米マジックリアリズムのカルト作品)に、「この国の人たちは皆、(中略)誰もが、どんな内容にせよ、自分の話すことをなんとか(中略)わからせようと躍起になる」という記述を見つけた。小説ではブラジルを指していたが、人の良さは中米、南米人の特徴なのかも知れない。こうした人間性が、キリスト教に起因するのか、温暖な気候によるものなのか、独自の混血文化を形成した歴史背景によるのか、全く別の要因があるのかは今でも非常に気になってる。
 とはいえ東南アジアに比べると物価が高いので(長距離バスは数千円、宿泊はドミトリーでも1000円くらいする)、沈没したい人にはあまり向いてないけど、ボクが過去に行った国の中では、ぶっちぎりで安全で自由に旅行できたので、大人になってから気軽にリフレッシュしたい人にはメヒコはオススメ。

これでメヒコ旅行記は終わり。写真整理がてらにダラダラ書いたけど、最後まで読んで頂いた方、ありがとうございました★

コメント:

ハウスが好きで以前からちょくちょく拝読させていたましたが、「メヒコ旅行記」は旅行をしてらっしゃる主体者と、その対象となっている土地との距関係がすばらしく心地よい距離感を保っていて一気に読ませていただきました。今後も、パーティリポート(?)とともに、このような旅行記を楽しみにさせていただきます。

>JJJさん
嬉しいコメントありがとうございます★駄文の垂れ流しですが、そう言って頂ければ幸いです(笑)

書き忘れていた大阪=メヒコ説をこのエントリーに追記しておきますた。

あまりにも旅行記が素敵すぎて絶対メキシコいこうと思いましたス。

>ひでつうさん
食通のひでつうさんなら絶対気に入ると思います(笑)

おはよう!
「メヒコと大阪は似ている」ですか、それは「飯の美味さと人の良さ」も一緒ですよ(笑)
実は私、大阪人なんです。
昔からメヒコ興味あったんですけど、ますます興味ありますねぇ。

私の考えていた大阪は「梅田(大阪駅)周辺」=東京の影響大、「なんば周辺」=みんなが知っている、一般的にマスコミがイメージする大阪、「天王寺界隈」=日本のアジア(笑)
特に天王寺なんか、靴片方の叩き売りや屋台の不思議な匂いとどやどやした感じが大阪を越えてアジアチックに考えていたんですけどね、そうかぁ…メヒコねぇ…面白い。

鶴橋と言う駅は、焼肉の街で降りると焼肉の匂いが「ぷーん」とするんですよ。

お国柄の匂いってありますけど、メヒコも大阪も独特の「にほい」(やや古典調で(笑))があるんでしょうね。

>Nallyさん
あ、大阪の方ですか!
ボクは生まれは東京ですが、一時期は2ヶ月に1回位のペースで大阪に通ってました(笑)東京の食レベルはどんどん落ちているので、大阪の飯は確かに旨いと思います。
 焼き肉の匂いがする鶴橋は、惹かれますね〜。次回チャレンジしてみます。

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