音源のデータ化がさらに進めば、スタイルも当然変わるわけで、おそらくこれからのDJは大きく分けて以下の3つに分派していくはず。
■併用型
タンテの操作性を維持して、データもレコードも使う。Traktor Scratch、Scratch Live、Final Scratchなど。
■完結型
PC内で音源、ミックスを完結させる。TraktorやAbleton Liveなど。
■クラシック型
レコードやCD音源のみを扱う従来通りのスタイル。
世間の流れとしては併用型が優勢みたい。膨大なアナログ音源をいちいちデータ化するのって現実的じゃないし、操作性もクラシック型から移行するのが一番簡単。TSやSLは何度か触ったことあるけど、音質は別としてミックスは問題なかったす。意外だけど、ハウスよりヒップホップ畑の方が積極的に使ってる気がす。
完結型は、事実上Ableton Liveの独壇場になるのかなあ。よくある自動BPM検出みたいな機能って現場じゃ使いものにならないけど、Liveのワープ機能はホント優れてやす。アナログ的な荒々しさには乏しいものの、ライブ要素の高いプレイがしたいならいいのかも。ただ完結型は、ソフトとオーディオインターフェースに大きく左右されるので、音質は結構損するような気がしてやす。ミックスした際のGrooveも、良い意味でも悪い意味でもアナログとは違います。
安定して鳴らせるのであれば、今のところ音質はクラシック型が一番。ただ、データじゃないとできないこともあるし、粗悪なレコードはデータ以上に音悪いので、ここら辺の取捨選択は大事かと。携帯可能なレコード量とか、物理的な限界にも左右されやすいしね。
正直、ボクもどれにするか試行錯誤してる段階なんで、そのうち色々とまとめてみやす。