久しぶりのモジュールは、普段見ない客や外人がたくさんいてFuture Terrorみたいなゲットーのりとはまた違った東京らしいヒリヒリ感が漂ってやした。最近はD.I.Y系のパーチーばっかり行ってるから、こういう都会っぽい雰囲気は懐かすい。個人主義的な無言の一体感というか。友人と「あったよね〜こういうノリ」と昔を思い出してニヤニヤ。

１２時頃から始めたレミは、シカゴを通過した絶妙のハウスラインを披露。ネットが普及して誰でも気軽に色んな音源にアクセスできるようになった以上、クロスオーバー思想や名曲紹介をDJがわざわざやる意味はあまりないし、かといって特定の先駆者を模倣したって勝てるわけないんで、新たな畑を自ら耕そうとする姿勢には共感しまくり。みんながあのプレイにどういう評価を下したのかわからないけど、ボクはシーンの先端ついてるなあと素直に感心しやした。レコ屋が発信する「〜系」ではくくれないリアルな路線。こういう熱いこと書くと、またウザイとか言われちゃいそうだけどw

レミが巧みに客をロックしていたおかげで、自分の番になる頃にはフロアが人でパンパン。「うわ～、こりゃ下手なプレイできないなあ」と久々にガチ緊張（当社比１０倍）。何度やってもこの感覚だけはいまだに慣れないけど、一曲ミックスしちゃえば無になれるのが不思議。DJならわかると思うけど、どんなに体調悪かったり精神的に凹んだりしてても、ブース入ると全て真っ白になるんす。時間の感覚とかも完全になくなるもんなあ。
　自分のプレイは、クラブ映えする空間系を中心に朝方までじっくりやらせてもらいやした。この日のために引っ張り出してきたレコードも色々かけられたので、楽しかったっす。何よりあれだけ人いると、フィードバックも大きいし気持ちイイ♪

とはいえ、自分に足りないところもたくさん見えたんで、もっと精進しないと。ハウスはビッグルームミュージックとしてしか機能しないと思ってるし、ボクがやりたいのは昔も今も一貫してレトロスペーシーな世界観なんで、これらの方向性をより掘り下げて逝くつもりす。Boss the MCも言ってた気がするけど、１つ壁超えてもその先にもっと大きな壁が聳え立ってるから無限地獄だよね。

とにかく、素敵な機会を与えてくれた、オーガナイザーのオリ君とレミ君には感謝感謝です。長い間お疲れ様＆ありがとうです。次の動きにも期待してやす。あ〜肩の荷が１つ降りました。

P.S.
Allen&Heathのミキサーを初めて触ったんだけど、見事に惚れますた。独特のEQカーブやLowのにじむ出音感とか細かい慣れは必要だと思うけど、高音質を維持しながらアグレッシブなミックスとスムースミックスを両立できる点が素晴らしい。評価されてる理由がやっと体感できたんで、次のミキサー候補第一位にランクインっす。
　あと、音出しの時に、レミが聴かせてくれたFreaksのプロモ（feat. Robert Owensらしいす）もやばかった。あれ早くリリースされないかなあ。プロモもらえるDJってホントいいよな～。