事前情報も少ない上、ノーオーガナイザーのパーチーと聞いてたので、「大丈夫かな」と内心は心配しながらも渡された地図を頼りに現地へ。暗い山道を延々と登り車酔いもしてきた頃、やっと広大な荒地に光がポツポツと見え聴き慣れた重低音が響いてくる。近づくと、所々にキャンピングカー、トラック、乗用車といった駐車郡があり、大小様々なサウンドシステム、テント、屋台が混在している様子が薄っすら見えてくる。高台から見下ろした光景は異国さながら。
日本にここまで自由な場所って残ってたんすね。夜山の肌寒さとは裏腹に、テンション上がる。レイブきた=。
現地のルールは1つだけで単純明快。
『他システムの音を邪魔さえしなければ、何をしてもよい。』
誰が、どこで、どんな音を鳴らそうが勝手。広い平地なのでメインフロアもなく、各システムの扱いもフラット。8発級のシステムを持ち込んだり、VJやレーザーを用意しているクルーもいれば、カーステのシステムにパソコンを繋いで一人で黙々と何かを鳴らしてる奴もいる。ブレイクコアの横でスティーブライヒがかかっていたり、ムンベの後ろでサイケトランスが鳴っていたりと、サウンドもカオス。
みんなはフラフラ歩きながら左右から次々と聴こえてくる音をザッピングし、耳に引っかかったブースに飛び込んでいく。秩序ある無秩序空間。
事前の情報では11ブースが出る予定だったけど、実際にはもっと多かったかも。
パーティー慣れしてるクルーもいたけど、名前だけで人が集まるようなDJはいなかったし(そもそもテーブルという概念が皆無)、格の高いレイブでもない。それでも、コンセプトに賛同して、ここまで人が純粋に集まった事実に感動。こういう蓋を開けるまでわからないリスクの高い場所には、評論家気取りの"したり族"も、知識武装した論客も、自分のパーチーやDJしか考えてない営業マンもいないから、判断基準も各個人に委ねられててノビノビと遊べたし。
荒削りな部分も多々あったけど、そういう部分まで含めて場が成立してやした。
誰かのイスに勝手に座って浸っていると、いつの間にか横にいる奴と意気投合してる。
お香を探していると、それを見た隣のブースのトランスギャルがボクらのブースまで届けてくれる。
朝方ボクが「Stay Underground」とマイクでハメてると、フロアで踊ってる調子の良さそうな奴と目があってお互いニヤリ。
とにかく、こんな瞬間の数々。
個人的にはああいう混沌とした光景がダンスミュージックの理想形だとは思わないけど、アンダーグラウンドのある形は示してたと思ふし、価値も楽しみもあった。箱のようにエッジな音を追求する場所ではないとしても、あの自由な場に参加できたのは素直に嬉しいっす。
来年はさらに人増えるだろうけど、この手の雰囲気って長続きしないのが世の常なので、良いVibesが残っているうちにまた参加したいっす。興味持った人は、来年冒険してみては?
コメント:
>良いVibesが残っているうちにまた参加したいっす。
今回はどうも!
個人的にはゴミが
全然落ちてなかったのが
良いと思いました。
mixiコバヤシ | 2007年09月18日 20:05
音楽つながり以外で、
こういう雰囲気って無いものだろうか?
って考えてしまった
反省
ヨコジ | 2007年09月19日 00:20
おつ!!
Stay Underground!!!!
デストロォイ | 2007年09月19日 19:56
>mixiコバヤシ
自分もそう思った。あと、(知る限りでは)おイタする人も皆無だったのも良かった。
>ヨコジ
確かに、音つながりだと色々な楽しみ方と繋がりやすいよね。テーマパーク的な楽しさとか、仲間との青春ノリとか、サイケデリック要素とか。
ただ個人的には、中心は音だから他の要素はおまけ程度でいいと思ってんだけど、最近の日本の風潮は逆な気がす。
雰囲気やネームバリューでしか持ち上がらない現状を見てると自分含めてDJがまだまだ力不足なんだなあと自戒もしやした。何かを実現するのって難しいよね。
でも、テクニバルのあの感じは良かったよホント。
>デストロォイ
乙☆
YAMADAtheGIANT | 2007年09月19日 20:47