チルアウト系のラウンジパーティーって好みじゃないし、Orbitは工夫すればガンガン踊らせられる箱だと思ってたんで、ボクらの目指しているコトが少しは伝わって良かったっす。LIVEraryからスモークマシーンも持っていたんですが、アレも良い効果生んでやした。

そもそも、ハウスは一晩通して楽しむ音楽で、世界で一番長いエンターテイメントだと思うんす（どんな名画でも２本続けて見たらお腹一杯だけど、ハウスなら6～7時間ぶっ通しても苦じゃないでしょ）。なんで、ハウスパーチーなら一晩にDJは1人～2人ってのが正しい形だと思うんですが、箱に客が付きにくい日本のシーン（箱貸し制度の最大の問題点はコレ）ではDJの数を増やさざる負えないのが現状っす。となると、一時間単位のぶつ切りGrooveではハウス本来の魅力が伝わるわけもなく、お客さんは「みんなと騒げて楽しい」レベルの体験しかできないんで、音ではなく人でつながってるパーチーが増えることになりやす。んで、主催者側は集客に保険をかけるためにDJの数をますます増やしていくという本末転倒なスパイラルに陥っているのが今のシーンのような気がしやす。
　日本人は世界一レコード買ってるし、都心部にはクラブも腐る程あるけど、世界に影響を与えるようなパーティーがでてこないのは風営法の問題を差し引いてもこういうトコだと思うんす。逝ったことないけど、イタリアとかノルウェーのシーンが日本より進んでいるとは思えないし。
　PureselfとかLIVEraryでは、こういう感じを少しでも変えたいなあというのがあるんす。ボクらがシーンの隅っこで何かしたって所で影響力ないのもわかってますが、やる以上は明確なビジョンがないと意味がないと思うんす。
　とはいっても、現実的にはアングラなDJがいきなり一人会やるわけにもいかないので、Pureselfではレジデント４人で１人分のロングセットをやってるようなハメを目指してやす。各々の個性はあるにせよ、一晩通したバランスを最優先しましょうと。単発パーチーだと前後のDJを聴いたことがない場合も多いし、自分の時間で結果だすのが最優先になっちゃうけど、レギュラーパーチーはこういう相乗効果を狙えるから好きっす。同じスタッフだと信頼関係が生まれてお互いの悪い所とかも注意しあえるし、次があるから改善もできるんす。
　口で言う理想には程遠いのは充分自覚してやすが、PureselfにしてもLIVEraryにしても同じ面子で続けてやってるのはこんな理由す。

話逸れちゃったけど、ゲストのヨーグルトさんは、独特なサイケデリック世界を見せてくれて大好評でした。渡し方とかも最高で、ヨグさんの後にDJしたんですが非常にやりやすかったっす。散らかすだけ散らかして投げっぱなすDJとかたまにいるけど、こういう後処理も現場感なんすねえ。フロアがかなり暖まってたので、久しぶりにちょっと緊張しやした。
　身内だから贔屓目になってるかも知れないけど、word of mouth、ARATA、Fitnessも各々の役割を理解して、息があってたように思いやした。

早くもスタッフ間では次回ゲスト候補があがってますが、面白いことになりそうなのでご期待下さいです。次回開催は、4/28（土）を予定していやす。

P.S.
パーチーは大成功でしたが、持ち込みや騒音など諸問題もあったので、今後はそこら辺もマナー良く改善していきたいと思います。よりよいパーチーにしようと思ってますんで、皆さんのご協力もお願いしますです。