土曜日は、久しぶりにまーしーと二人で制作。
まーしーが最近引っ越したので、どんな部屋かと行ってみると、下は飲食店、最上階はまーしー宅のみという店舗物件。元々は雀荘だったらしく、かなり広い。苦情の心配もなさそう。繁華街のど真ん中で、レコ屋まで徒歩1分という立地も素晴らしい。家賃を聞いたけど、この条件だったら全然アリだわ。
以前のまーしー宅には、パラノイア夫婦(典型的な無音ファシスト)が引っ越してきたせいで、昨年後半くらいから二人でやる時はヘッドフォンでしながら黙々と作業してたので、久々の爆音作業は開放感があって楽しかったす。ヘッドフォン作業も集中して無駄口叩かないから嫌いじゃないけど、低音は大きな音で出さないとわかんないよなあ。
Marcy宅のモニター環境が予想以上に良かったので、前から買おうか迷ってたLeron Carsonを、閉店前のレコ屋に滑り込んでゲッツ。このレコードは、曲うんぬん以前にアナログシンセの無骨な鳴りが体験できるので、デカイ音でかけて見たかったんす。China TraxでおなじみのLERON CARSONの秘蔵音源、マスタリングはOmar S、Sound Signatureからリリースという豪華面子だけど、音質、曲共にひたすらフリーキーな内容で2500円もするから多分売れてないだろうなw
LERON CARSON / Red Lightbulb Theory '87-'88
(SOUND SIGNATURE)
Leron Carsonが15歳の時に録音しておいたテープ音源らしいけど、こんな中高生がいたら絶対嫌w もう今は活動していないのかな?
曲の方はというと、ハウってんじゃねえかというくらい凶暴なローベース、申し訳程度に入るスカスカのクラップ、無駄にでかいハット、同期が甘過ぎて微妙にずれていくリズム帯、手動のフェーダー操作でいきなり変わるボリューム、低域と高域でしか構成されていない上にほとんどモノなトラック、アナログシンセやテープのノイズがそのまま乗っかった斬新な音質、etc...などなど、突っ込みどころ満載す。パラが振ってあるだけで「あ!すげえ」ってなる原始感w Omar Sがマスタリングという割に、オリジナル音源のテープが伸び過ぎで音が歪んでたり、無茶苦茶なミックスダウンで音質がスカスカだったり、当時の空気感がパックされてやす。
近年のDAWで緻密にコントロールされた音質の概念を覆す内容で、爆音で再生しながらMarcyと腹抱えて爆笑。今っぽい高音質のベルリン盤とミックスしてみると、このレコードのアホ度がわかりやす。こういうレコードで再生してこそのローファイな音質は、ご飯何杯でもいけやす。
バカみたいに粗い音質ですが、ぶっといベース音とか入ってるので、凶暴なリファレンスとしても活躍しそう。
実機シンセの音が聴きたくなったので、壊れたTR707とmarcyが持ってたアホ玩具でフレンチキスしてみやした。フェーダ—ぶっ壊れてるのでテンポしかいじってやせんがw
夜は、Awanoさんと2 much crewのナンシーさんの結婚パーティーへ。
コンピューマさんの空気力とテクニックが素晴らしいプレイと、ポエムさんの適当なんだかファンキーなんだかわからないエルヴィスヴィラボロスなDJにやられました。完全に酒場ノリで、酒が進む進む。あの雰囲気だったらニッシーさん見逃したのは痛かったなあ・・・音楽聴きながら喋るのが苦手なんであまり行かないけど、酒場パーティーもたまにはいいなあ。
ってか、この写真見て、場末のベテランバーテンダーと昭和のレディガガかと思ったw カッコ良過ぎる。
HARTYの時も感じたように、結婚パーティーは難しいこと考えずに手放しで幸せな気分になれるから好きです。末永くお幸せに★
まーしーは早い段階でフェードアウトしてやしたが、ボクはあまりに楽しさに気付いたらラストまで。寝ている太虫を「早く起きろよ〜」と思いっきり揺さぶってたら体型の似ている全く知らない人で起きる前に逃げるという一幕があった後(誰かわからないけどスイヤセン)、階段で「隠れ寝(注:パーティー中に寝ると必要以上にイジられるため太虫が編み出した必殺技。ライブラリーの換気扇の下でよく見られる。)」をしていたホンモノを確保。疲れたし帰ろうかなと思っていると、たまたま来ていたユノキさんとヤマグチさんに捕まり、そのままの勢いで全員でMarcy宅を襲撃しようという流れに。
随分前に帰ったまーしーが既に寝ているのも、自分のテリトリーにズカズカ入られることを嫌う彼の秋葉原性質も知っていたので、「こりゃマズいなあ」と確信したけど、さすがにこの面子を一人で止められる力量はボクにはなく・・・
ここからは恐怖体験です。我が身のように想像してみて下さい。
天気の良い日曜日の早朝。ベッドでぐっすりと寝ていると、遠くから自分の名前を呼ぶ叫び声とドタドタと階段を駆け上がる音が近づいてきます。次の瞬間、足で蹴りられたドアが勢いよく開き、パーティー帰りの完全に出来上がった野郎4人が、許可を待つことなくズカズカと部屋へ押し入り地獄がスタート。酒とタバコの匂いにまみれた野郎どもは、容赦なく布団をはぐと悪ノリ全開でベッドに入り込み、頼んでもいないおつまみやら酒をテーブルに広げ酒盛りを始め、休日の朝には最もふさわしくないであろうシカゴハウスを爆音でかけ、疲れると床で夕方まで就寝。
眠気眼のまーしーの「あ〜あ〜」という断末魔の叫びが、むなしく下北に響きましたとさ。太虫と柚木さんは混ぜたら危険だなw
「オレの休日終わった」と覚悟を決めたマーシー
日曜日昼前の地獄絵図w
今後、まーしー宅のセキュリティは一気に強化されるでしょう。
<教訓>
あまりに良い立地に住むと、別方面のデメリットがある。
コメント:
TR-707と玩具のフレンチキスに
大爆笑しましたw
Leron Carsonはヤバいですね。
ローファイながらも、87-88という
ACID REVIVALの頃の黒くてヤバい
空気感が詰まってる感じ。
Ashcar | 2010年04月21日 12:08
>Ashcar
アホみたいに黒いよねw
片方のチャンネルだけ音が歪んだり、シャーってノイズが全編に渡って入るような品質って、CDやデータだと「不良品じゃい!ふざけんな!」となるけど、レコードだと「ごちそうさまです」となるのが面白い。
ちなみにあの玩具は、引っ越しの際に業者が間違って押してビビっていたそうです。
YAMADAtheGIANT | 2010年04月21日 15:55