大晦日はDJのお誘いも頂いていたのですが、やっぱり恒例のEMMA@Agehaへ行くことに。ボクにとってこの日は色んな意味でバランス感覚を確認するのと、年に一度誰の目も気にせずストレス発散する日なんす。

相変わらずゴミみたいな客層と演出の中、EMMAは世界最高峰のミックステクで孤高のGrooveを紡いでやした。Yellowをアットホームな一体感とすれば、蝶のそれは有無を言わさずなぎ倒す豪腕。例えるなら蟻ん子が地面を埋め尽くすようにワーワーしてるんだけど、風神様がふ〜と一瞬で地面を覆う黒い色を吹き飛す爽快感。これぞ大箱の醍醐味だよなあ。
　んで中身の方はというと、相変わらず今年のトレンド一切無視www　ブハハすげえ。フロアに入った瞬間に久しぶりのTYネットワークが発足。いつ何処でどんな精神状況で、そういう曲をピックしたのか凡人には理解不能す。EMMAプレイのレコードってEMMA以外誰も買ってないんじゃなかろうか。かといってイロモノ路線に逃げるわけじゃなく、どこをついても王道のハウスなのがクラブの申し子だよなあ。ここ読んでる人はわかっていると思いますが、もう「EMMAって歌モノハウスでしょ」とか「上げ上げでキャッチーなだけでしょ」っていう低レベルな意見は遥か彼方に追いやられますんでよろしくです。
　ここまでオリジナリティーのあるGrooveは、他のどんなアングラなパーティーでも見た事ないです。何度も書いてるように、あの人のテクニックや世界観は現在のDJ文化のトップレベルにいると改めて断言しておきやす。トップにはこういう本物がいるしDIYシーンにも凄腕DJはたくさんいるのに、なんで外人は日本に来ないのかねえ。。外タレDJとか見る限りトラックメイキングでは海外の方が断然レベル高いと思うけど、DJなら全然負けてないはずだけどなあ。

カウントダウンはLelleta Hollowayのシークレットライブ。ステージの裏で声聴こえてきて、バーンって幕が開いたら本人が歌ってて悶絶。Love Sensationとか生で聴けて普通に泣いた。。。汗と涙に塗れて、、、というありきたりな表現が自分に当てはまることになろうとは。LHは歌がうますぎてレコードと寸分違わないという化け物ですた。
　でも、EMMAはその前後にNYハードハウスみたいなのかけてたorz 嗚呼2009w　当然そんなんでもフロアはがっつりロックされてて、クレイジーという言葉しか思い当たらんす。
　DJテク的に見るとホワイトノイズが入った効果音をUreiロータリーで抜き差しして勝手にブレイクをつくってビートをドーンと入れたりとか、レコードが終わった後のプツプツ音を利用してわけわかんないGrooveを使ってたりとか、欲張り屋さんにも程があるぜ！！！DJやってる人ならわかると思いますが、全然知らない曲で尚かつトレンドも無視してるのにミックスする度に声と手があがるってGrooveをきちんと紡いでる証拠で、人が多いってだけじゃ絶対無理なんで。しかも、あのドSな選曲で。。。

EMMAが蝶でカウントダウンをやるようになってからは、毎年逝ってますが３年前に見た「ここがあのチャラ箱？」と思う程の狂いきった無礼講フロア（セキュリティーが見てみぬふりをして素通りするという異常光景）には届いてなかったのは少し残念。
　それでもEMMAのプレイが毎年進化しているので、価値が損なわれるってことは全くないんですけどね。久しぶりにクラブっぽい水っぽさとかも味わって、正月の間は全身筋肉痛＆喉ガラガラという程度には充分楽しみました。休み明けには風邪というお釣りまで。。。

ただ、昨年に比べると人は減ってたし（それでも日本で一番入ってたはずだけど）、他のカウントダウンパーティーに行った人も揃って同じような感想を述べていたので、パーティーシーンの人口は確実に減ってるような気がします。クラブの数は確実に減ってるし、フェス系のレイブには人が増えてるから、年末くらいはどこも混むと予想してたんだけどなあ。
　ボクはこの手の音楽にずっぽり浸かってしまったので現場を離れたり、安全圏から評論にまわるつもりはさらさらないですが、惰性でやってたら明るい未来はないような気もしてやす。まあ、好きな事を真剣にやる以外は何もできないんですけど。

長くなっちゃったんで抱負とかは次回にエントリーしときやす。

＜おまけ＞
近所の子供とはしゃぐU

＜おまけ２＞
2009年初日の出

2008年の初日の出

2007年の初日の出