噂通り、設備やロケーションは素晴らしかったっす。自然の中に遊戯具が溶け込んでいて、森の音楽会という雰囲気。遊園地でやってた頃のメタモにも通じるトコあるかも。
　地域をあげての協力体制みたいで、スーパーのレジおばちゃんが「これから夜な夜なハヂけるんでしょ〜」とボクらよりテンション高かったり、会場スタッフにも地元民が紛れてるのが微笑ますい。ヒリヒリ感漂う危ないレイブも刺激的だけど、こういう健全な感じはやっぱいいな。一言で言えば、育ちの良いレイブというか。

全部は見てないけど、マイベストアクトはぶっちぎりでDoc MartinとThe Hello Works。
　Doc Martinは、夢見心地な西海岸サウンド。Hipp E見た時もそうだったけど、ハメにしてはこの界隈のDJが頭一つ抜きんでてる気がしやす。イエロー見たときより、断然良かったっす。
　ハローワークスの方は、Sly Mongooseの重厚なバックサウンドの上でスチャダラ＆ロボ宙（脱線3）がマイクリレー縦横無尽。Bose、Ani、ロボ宙の三原色アーバン文法に完全ノックアウト。とにかく、ボーズのフローがヤバすぎて、思わずひゃ～☆
　ボクのような人間にとってスチャダラはB的な位置付け以前に、スポーツできるわけでもなくケンカが強いわけでもないオタクに市民権与えたという点で文化系のヒーローなんす。学生の頃、布団かぶって妄想してたアノ光景が蘇りやした。一方的な思い込みだけど、同じ匂いを感じるNO!Zくんやクリスタルさんならこの気持ちわかってくれるはず。

Youtube見たら早速アップされてたけど、やっぱ映像や写真は限界ありやす。あの雰囲気が全然伝わってない。やっぱmixiやYoutubeで現場の雰囲気判断するんのは、危険かと。ま、こういうのは残り香的なモノでも感じ取れればいいということで。

一緒に行ったミスターBBQことうすいさんも本領発揮。最近、暖かくなってから急に存在感を強めてる。
　「この人は何しに行くんだろう」的な量の荷物を、スケボーに乗せて運搬するという賢いんだか馬鹿なんだかわからないテクニックを披露しつつ、案の定、現地に着くなり本気BBQを開始。Man of Space Ageの時もそうだったけど、レイブとBBQのバランスをはき違えてる。手際の良さとか見る限りデキる男なんだろうけど、そのエネルギーの向け方が明らかに間違ってるのが薄い。今後も、うすいさんの方向性は生暖かく見守りたいと思いやす。
　とは言ってもアウトドア師匠と呼ばれるだけあって、あのハイレベルなBBQは是非体験して欲しいっす。
　あ、あとこの夏の恒例になりつつある、サッポロ一番はやっぱりNO.1でした（他の銘柄だと何故かすぐ麺が伸びちゃう）。キャンプあるところ、うすいさんあり。

帰りは、なりゆきで401のクルマにアーサー君と同乗することに。アーサー君とはあんま喋った事なかったけど、車中で話してるうちに彼がアニメの仕事をしていることが発覚。そのヒッピーな風貌から全く予想できなかったんだけど、バーニングマンも逝ったことあるサイケデリックアニメーターなんてクール過ぎる。しかも、ボクの好きな「ぼくらの」とか「天保異聞 妖奇士（あやかしあやし）」の製作にも関わったと聞けば、前傾姿勢で話もはずみまくり。やりたくても自分に絶対できない職業は、漫画家とアニメーターだと思ってるんでマヂ尊敬。
　「林原めぐみは声優アイドル扱いされてるけど、あの演技はガチだ」とか、「押井守が描くプラトニックラブ感について」とか、「アニメ業界における手塚治虫や大友克洋の評価」とか、「二次元に生きるオタクの覚悟」とか、「萌えも演出の１つとしてみれば、ハルヒは面白い」とか、「独自のアンテナとマナーで時代を切り取る点では、DJもオタクも同じ」などなど、普段できないような話を一気に吐き出しやした。有名プロダクションやアニメ業界の裏話も色々聞けたし、渋滞なんて気にならない程濃い時間を過ごしやした。

んなことしつつ、なんだかんで家についたのは２２：００過ぎ。疲れたけど、楽しい思い出たくさん。これだからレイブはやめられません。メタモも逝きますよ〜☆

＜おまけ＞
Nick the Recordはデヴィットリンチ顔