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光学迷彩

オプティカルカモフラージュ

Yahooニュースみてたら、透明人間技術が実用化に一歩近づいたんだって。気になったので、以下抜粋。
『かぶると姿が見えなくなる「透明マント」の実現につながるような素材の開発と実験に成功したと、米デューク大など米英の研究チームが20日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 研究チームによると、銅を含む特殊な人工素材で金属の円筒を覆い、電磁波の一種のマイクロ波を照射、反射させずに裏側に回り込ませることができたとしている。光も電磁波の一種で、物体に当たって反射することで物が見える。光に見立てた電磁波の一部が反射、散乱せずに回り込めたことから、研究チームは「透明に見せる素材の最初の実証に成功した」としている。真の透明を実現するには、光のすべての波長を、どんな形の立体でも完全に回り込ませることが課題だという。』

光学迷彩技術自体は、随分前から東大研究室のHPなどでも発表されてるんす。東大の研究所は動画満載で世界的にも有名なページなんで必見っすよ。コレコレの動画がキテます。

ただ、東大がやってるのは対象物をスクリーンに見立て背後の映像を投影してるだけなので、厳密に言えば透明じゃないんす。一方、今回の技術を使うと、対象物にあたった光は反射せずに背後に回り込むらしい。目ってやつは対象物からはねかえってた光を認識する仕組みなので、対象物が存在しても光が反射しなければ不可視となりまさに透明。もし実用化したら、光学迷彩テロとかなんでもアリになりそう。

にしても、光学迷彩って単語久しぶりに見ましたが、"Optical Camouflage"をこう訳しちゃう日本語の感覚ってやっぱ凄い(士郎正宗がオリジナルなのかどうかは知らないけど)。話がちょっとそれますが、SFに潜む快楽の1つは、単語を見ただけである世界観が構築されていくトリップ感だと思うんす。軽いトビにも似た、あのゾクゾク感というか。言語の好みでいうと、響きやフローは英語の方が断然好きなんですが、こういう造語センスみたいなのは日本語の方が上だなあ。

あ、和訳で思い出したけど、"Groove"に対する日本語って何?昔から気になってたんですが、うまい言葉が説明できないんす。「ノリ」じゃあ軽いしなあ。ま、どうでもいいけど。